• Sakurako Tanaka BCBA-D

「体罰の危険」と変わりに使いたい「正の強化」

ABAスクールTogetherでは体罰の使用を反対します。


体罰というのは、叩いたり蹴ったりすることだけでなく、長時間正座させたり狭い部屋に閉じ込めたりすることや、怒鳴ったり罵ったりする行為を含みます。




なんで体罰を使用してはいけないの?


体罰に関する研究は数多く行われており、そのどれもが一時的な効果しかなく長期的に見ると大きな問題をはらむ危険な行為であることをしめしています。


このコラムでは体罰がもたらす5つの危険と体罰の変わりに使いたい正の強化を説明します。




体罰の危険1 学習の危険



人は行動を「学習」します。お子さんが授業中関係のないおしゃべりをしてしまうなど不適切な行動をしたとして先生から叩かれた場合、「ルールに反したことをした人は叩いても良い」という行動を学習してしまいます。


叩かれたお子さんは、公園で滑り台の順番を抜かされたなどルールを守らない子供がいたらその子供を叩いてしまうかもしれません。子供は大人の行動をよく見ています。私たち大人は子供の見本になる行動を常に行うよう心がけましょう。






体罰の危険2 精神的不安定を誘発する危険



体罰は子供に苦痛をもたらします。苦痛が続くことによって、不安・恐怖・怒り・抑うつという感情が芽生えることが研究でわかっています。


そもそも発達障害をもつお子さんは成功体験を積む機会が少なく自己肯定感が低い場合が多いです。二次障害を起こさないためにも、このような苦痛を伴う手続きを行わないようにしましょう。





体罰の危険3 乱用の危険



人は刺激に慣れていきます。最初は手を軽く叩いただけでお子さんの問題行動が収まっていたとしても、徐々に強く叩かないと収まらない、怒鳴らないと収らないなど、怒られることに慣れていってしまいます。それによって、体罰がエスカレートしていく危険があります。


また大人も同じく慣れていきます。体罰はいけない‥と思っていても、軽く叩くだけだし。一回だけだから。と体罰を与えることに慣れていくことからもエスカレートしていく危険があります。




体罰の危険4 人間関係の破綻



体罰は子供に苦痛をもたらします。怒られた内容を理解し、その行動を改めたとしても、体罰を行った人を苦痛を与える人だと認識してしまう可能性があります。


その場合、その大人を嫌いだと思い人間関係は崩れると、その後の課題などのコンプライアンスが極端に悪くなることがあります。教育や療育現場でもそうですが、家庭内で人間関係が悪くなると親にとっても子供にとっても安らぎの場である家庭が壊れてしまう危険があります。




体罰の危険5 罰を避けるための不適切な行動の増加



体罰を受けたことによりその行動が良くないことだと理解しても、体罰を避けさえすれば何をしても良いと考えてしまう危険があります。


体罰をする大人の前だけでいい子に振舞ったり、体罰を避けるために嘘をついたり物を隠したり。体罰を行うことでこのような不適切な行動を増やしてしまう危険があります。





体罰は良くない。じゃあどうしたらいい?


このように体罰を使用することで様々な悪い側面があります。では、体罰を使わないで子供の行動を変えるにはどうしたら良いのでしょうか?ここでは効果的な3つの方法を説明します!




体罰のかわりに 1)正の強化を使う



お子さんが望ましくない行動をしているということは、その行動が何らかの形で強化されているということです。ですのでまずはその望ましくない行動を引き起こしている強化を中止する「消去」という方法があります。ただ、消去を単独で実施するのが困難なことも多いため、望ましくない行動を増やしてしまっている強化を、別の、より望ましい行動に対して行うことで、望ましい行動を増やしながら望ましくない行動を減らしていくという代替行動に対する「正の強化」を行うという方法を使用しましょう。


たとえば、お子さんが人のクレヨンを勝手に奪って使うという望ましくない行動をしたとします。その場合は、お子さんの望ましくない行動(人のクレヨンを勝手に奪って使う)に対して体罰を行うのではなく、別のより望ましい行動(「貸して」と言ってから使う)を教えそれに対して褒めてご褒美をあげましょう(代替行動に対する「正の強化」)。


このように望ましくない行動を引き起こし、強化している要因を分析し(機能分析)、望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らす手法を積極的行動支援と言います。





体罰の変わりに 2)反応コスト法



負の弱化を使用して望ましくない行動を減らす方法です。お子さんに「弟を叩いてはいけないよ、叩いたらその日はテレビはみてはいけないよ」と予めルールを説明し、もし叩くことがあればテレビはその日はつけません。


テレビは本来ならばその子供が持っている権利ですの、その権利を剥奪することで間接的に罰を与える手法です。お子さんにしっかりルールを説明してから取り組みましょう。





体罰の変わりに 3)タイムアウト法


タイムアウト法も負の弱化を使用して望ましくない行動を減らす手法です。たとえばバスケットボールの試合で友達を押すなど危険な行為をしたらその日試合にはもう出場できない、など、本人にとって楽しいアクティビティを取り上げることで不適切な行動(友達を押すなどの危険な行為)を減らしていきます。


ただし、タイムアウト法はその手続の特性上お子さんの、学ぶチャンスを奪ってしまうことにもなります。また学校現場を中心に乱用されているという現状があります。タイムアウト法の使用は慎重になるべきです。




体罰より正の強化を。お子さんの健やかな成長のために。



体罰の危険と、体罰の変わりに使いたい正の強化、参考になりましたでしょうか。

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レファレンス


日本行動分析学会 「体罰」に反対する声明

http://www.j-aba.jp/data/seimei2014.pdf


ABA公費化を目指す親の会 「罰の危険」

https://www.facebook.com/ABAkohika/

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