ABA理論に基づく
ポジティブ行動支援
PBS支援者養成講座
ポジティブな行動をポジティブな方法で増やす。
困った行動を適切な行動に置き換える。
PBS(Positive Behaviour Support, ポジティブ行動支援)とは 「ポジティブな行動をポジティブな方法 で増やす」アプローチです。行動の機能に基づき困った行動を適切な行動に置き換えていくことで、本人と周囲の人々の生活の質を向上させていきます。PBSは応用行動分析(ABA)の理論に基づいています。
叩く・離席するなどの困った行動を解決するには、本人の視点で考えることが大切です。「なぜその行動をしているのか」を探るのが機能的行動アセスメントであり、その結果に基づき行動変容計画を立てていきます。この際に大切なのは「徹底的に本人の視点」になること。本人にとっていまよりも過ごしやすい環境を整えること・周りの人の働きかけを変えていくことで、行動変化を導いていけます。
本講座は、PBSって何?と聞いたことがない初学者が、PBSの理論背景である応用行動分析(ABA)の基礎的な理論を理解し、PBSの第1層支援である全ての個人に対するユニバーサルなアプローチから、第3層支援である個別的なニーズを抱える個人に対するアプローチまで、包括的に計画立案実行できる支援者を養成することをゴールとしています。
本人にとっても、周囲にとっても、気持ちの良い環境を整える方法を学んでいきましょう。

実力がつく!実践力がつく!
養成講座の3つのポイント
POINT 1
まずは理論
クライアントに応じた応用力を身につけるには、基礎的な知識の習得が欠かせません。本講座はPBSの理論背景であるABAの理論を丁寧に説明しており、初学者の方でも十分学習可能な難易度となっています。
POINT 2
プロの講師
ABAスクールTogetherは、ABA国際資格機関であるQABA®︎からコース認定を受けているABA教育のプロフェッショナルです。
日本ポジティブ行動支援ネットワーク運営委員等の日本の専門家の先生方や、アメリカの教育現場でPBSを実践している先生等も講師として参加いただいており、日米両方の専門家実践家から学ぶことが出来ます。

POINT 3
スライドを提供
本講座で使用している「はじめようPBS」の講座スライドをパワーポイントで提供します。PBSはチームで取り組むことが大切です。同僚・保護者の方へのPBSの情報共有や、研修会などでご活用ください。
*パワーポイントでの提供は「はじめようPBS」講座スライドのみとなります。それ以外の講義はPDFでのみの提供となります。
困った行動を良い行動に!
行動変容のための戦略

戦略を立てる前に
機能的行動アセスメント
「その人はなぜその行動をしているのか?」という原因を探ります。
例えばある児童に「授業中離席する」という困った行動がある場合、1)授業が辛くて離席しているのか 2)笑われたり注意されるのを喜んでいるのか 3)退屈で刺激を求めているのか 4)何か授業以外にやりたいことがあるのか、で介入方法は変わってきます。
この理由を探るのが機能的行動アセスメントであり、保護者や担任などへのインタビュー・MOTIVATION ASSESSMENT SCALE(MAS)やFUNCTIONAL ASSESSMENT SCREENING TOOL (FAST) などによるスコアリング・行動の前後に何が起こっているか客観的に観察するABC分析などの方法があります。
行動の機能は、獲得・逃避・注目・自己刺激の4つに分類することが一般的です。
*一つの行動に対し複数の行動の機能を持つこともあります。
行動の機能 4つ


獲得


逃避

注目

自己刺激
戦略の大きな道筋を作る
競合行動バイパスモデル
行動の機能に基づき、困った行動を無効化させ、その代わりとなる適切な行動(代替行動)を設定します。困った行動にはその人なりの理由や目的があります。それを無闇に止めるのではなく、適切な方法で表現する道筋を作ってあげることが大切です。
獲得に対する競合行動バイパスモデルの例
困った行動:
欲しいものがあると買ってもらえるまで泣き続ける
困った行動が起こりやすい状況:
お気に入りのお店を見つけた時
困った行動をしたら普段はどうなるか:
根負けした保護者が「一つだけ」と買ってくれる
困った行動が起こる状況

先行事象
お気に入りのお店の前を通った


行動
買って貰えるまで泣き続ける

結果
買って貰えた
適切な行動
適切な行動の例
⚫️買ってくださいと丁寧にお願いする
⚫️宿題をしたら貰えるトークンが貯まったら買って貰えるルールにして貯めてから買ってもらう
*どのような行動が適切かは、個人のスキルや年齢などで個別に決めていきます

競合行動バイパスモデル

適切な行動を教える
Point 5つ
Point 1
強化
適切な行動が出来たら必ず、個人にとって嬉しい結果を提供しましょう。
行動の後に嬉しいことがあると行動は増えます。これを「強化」と言います。
PBSのポジティブな行動をポジティブな方法で、というのは、「ポジティブな行動=適切な行動を」「ポジティブな方法=強化に基づいた方法で」を意味しています。

上記の例では:
適切な行動が出来たらドーナツを買ってあげましょう!
Point 2
消去
行動の後に良いことが起こらなければ、最終的にその行動は減っていきます。これを「消去」と言います。
困った行動が出た際に、今まで起こっていた本人にとって嬉しいことを起こさないようにしましょう

上記の例では:
困った行動が出たら、「絶対に」ドーナツを買わないようにします
Point 3
プロンプト
適切な行動は何か、を教えてあげましょう。
この手助けのことを「プロンプト」と言います。プロンプトには、視覚プロンプト・言語プロンプト・身体プロンプト・モデリングなど様々な種類があります。
どの種類のプロンプトを使用していただいても構いません。ご本人に伝わりやすいプロンプトの種類を選んでください。

上記の例では:
視覚プロンプト:「大きな声を出さない、小さな声でお願いする」の絵カードを予め作成しておき、大きな声を出しそうになったらそれを見せる
言語プロンプト:「丁寧な声でお願いしてごらん」と伝える
身体プロンプト:寝転がったら立たせる。
モデリング:適切な行動を見せる
Point 4
普段から練習をしよう
PBSは日常の中で使用するものですが、いきなりその場でやるのは難しいもの。普段からロールプレイなどで適切な行動を練習しておきましょう。

上記の例では:
機能的コミュニケーショントレーニング
(Functional Communication Training, FCT)
⚫️言語によるコミュニケーション: 要求する時に使用出来る適切な単語やフレーズを教える
⚫️手話: 要求に使用できる手話を教える
⚫️絵カード交換システム(PECS): 絵カードを使って要求する練習をする
⚫️音声生成デバイス: ディバイスを使用して音声を生成する練習をする
Point 5
チームで取り組もう
困った行動を良い行動に置き換える際には、チームで一環とした対応をすることが大切です。そうしないと、「この大人といる時には困った行動をするけれど、この大人といる時はしない。人を見て行動を変える」ことが起こってしまいます。
チームメンバーは、支援者・教師に加え、保護者などご家族(出来る限り母親・父親だけでなく両親共に)も含まれます。





行動の前後に着目
4つの戦略
行動変容戦略を考える時には、MO/E 動機付け/環境への戦略・A先行事象への戦略・B行動への戦略・C結果への戦略、の4つに分けて考えるとわかりやすいです。
行動変容に導く戦略は、まず沢山のアイディアを出すところから始めます。その沢山のアイディアの中から、本人に関わる人たちみんなで相談し ながら、使えそうな戦略を選び、実行に移しましょう。
MO/E
戦略
動機付け
適切な行動を出すモチベーションを高める
🍩お店の前を通る前に「丁寧に言えたら買って貰えるからね」とリマインドする
環境
困った行動が出にくい環境を作る
🍩疲れている時に癇癪を起こしやすいのであれば、そういう日はなるべく早く帰宅する
A
戦略
適切な行動が起こりやすいヒントを出す
🍩叫びそうになったら、静かに言えたら買って貰える、のルールカードを提示する。普段からルールカードを持ち歩き本人の目に入るところ、すぐに見えるところに置く
困った行動を引き出すトリガーとなるようなものを排除する
🍩買えない日であればお店の前を通らない
B
戦略
適切な行動の指導
🍩普段から個人にあった適切な行動をトレーニングする(機能的コミュニケーショントレーニング, FCTなど)
C
戦略
強化
🍩適切な行動が出来たら強化する(ドーナツを買う)
慣れてきたら、トークンシステムを導入する
エラーコレクション
🍩叫びそうになったらプロンプトして良い行動を促す。叫んでしまった場合は静かに手を引いてお店とは離れたところに移動する。過度な注目や声かけはしない。落ち着いたら普段通りに接する。
どの戦略が上手くいくかは実際にやってみないとわかりません。是非介入の前後で「困った行動がどのくらい起こったか」のデータ収集を行い、戦略が効果的であるかどうかを検証してみましょう。
困った行動が減ってきていたらその戦略は効果的です。もし減ってこなかったら何が原因かもう一度考えてみましょう。
PBS 支援者養成講座
受講の流れ
Step 1
ABA基礎
PBSの理論背景である
ABAを学ぶ
クライアントに応じた応用力を身につけるには、基礎的な知識の習得が欠かせません。本講座はPBSの理論背景であるABAの理論を丁寧に説明しており、初学者の方でも十分学習可能な難易度となっています。
【基礎理論】
●行動とは
●オペラント行動
●強化・弱化(正の強化/負の強化/正の弱化/負の弱化)
●三/四項随伴性
●動機付け操作(確率操作・無効操作)
【機能的行動アセスメント】
●機能的アセスメントインタビュー
●MOTIVATION ASSESSMENT SCALE(MAS)
●FUNCTIONAL ASSESSMENT SCREENING TOOL (FAST)
●直接観察(ABC記録)
●行動の機能(獲得・逃避・注目・自己刺激)
【スキル獲得】
●ABAスキルトレーニング(ABAセラピー)とは
●主なABAスキルトレーニング(機能的コミュニケーショントレーニングFCTなど)
●DTT(discrete-trial teaching)
●NET(naturalistic teaching)
●弁別訓練(discrimination training)
●刺激性制御(stimulus control transfer)
●プロンプトとプロンプトフェイディング
●般化(generalization)と維持(maintenance)
●シェピング
●強化子/強化スケジュール
●トークン
●言語行動(マンド・タクト・イントラバーバル)
●タスクアナリシス/チェイニング
●シェイピング
【行動変容】
●競合行動バイパスモデル
●環境調整
●先行介入(antecedents intervention)
●分化強化(DRA, DRI, DRO)
●NCR
●消去
●行動支援計画の作成
【測定と記録】
●連続測定(頻度、継続時間など)
●非連続測定(部分/全/瞬間タイムサンプリング)
●永続的所産による測定
●提出課題があります
●疑問点はメールで質問できます
●YouTubeで配信されるので、いつでもどこでも、ご自身のペースで取り組んでいただけます
●講義資料をpdf形式にして提供します
●講座を終了された後でも引き続き視聴可能です
Step 2
PBSの実践
PBSを学び、実践する
講義1 平澤紀子先生
岐阜大学大学院教育学研究科 教授・一般社団法人 日本ポジティブ行動支援ネットワーク(APBS-J) 理事・博士(教育学)・学校心理士
「PBSとは何か?歴史・研究・制度/基盤」

講義2 庭山和貴先生
大阪教育大学 准教授
「①ポジティブ行動支援(PBS)総論」
「②第一層支援についてと教師への指導」

講義3 松山康成先生
東京学芸大学教育心理学講座 准教授・一般社団法人 日本ポジティブ行動支援ネットワーク(APBS-J) 運営委員・博士(心理学)・公認心理士
「①学校現場でのポジティブ行動支援」
「②小学校におけるポジティブ行動支援」
「③中学高等学校におけるポジティブ行動支援」
「④ポジティブ行動支援における多層支援」

講義4 大対香奈子先生
おくりあい 代表・株)シーアイ・パートナーズ 人材管理本部長・一般社団法人 日本ポジティブ行動支援ネットワーク(APBS-J) 理事・博士(心理学)・ 公認心理師・学校心理士
「PBSを効果的に実践するには~組織・チームへのアプローチ~」*準備中

講義5 滝澤 健先生
QBA® 特別支援学校教員
「知的障害特別支援学校におけるポジティブ行動支援の実践(Positive Behavior Support)」
第1部 すべての児童生徒を対象としたわかって動ける教室環境・授業環境づくり(第1層支援)
第2部 個に応じた支援(第2層支援)
第3部 機能的アセスメントに基づく支援(第3層支援)

講義6 今村 智子先生
Master of Science in Education (M.S.E.) – Special Education: High Incidence Disabilities
国際行動分析機構(IBAO)理事 / IBAO-Japan 代表・認定行動分析士(BCBA) / 国際行動分析士(IBA)
「第1部 PBISって、何ですか?」
「第2部 先生が変われば、学校が変わる PBISを「褒める指導」で終わらせないために」
「第3部 行動を支えることは、学ぶ時間を守ること 米国カンザス州の中学校PBIS 3年間の記録」
講義7 西野幸子先生
M.Ed. Elementary/ Early Childhood Education・Special Education: Birth to 12th grade
「Positive Behavior Intervention Supportとは」
講義8 「はじめようPBS」3時間
PBSって何?と初学者の方を対象にしたABA/PBSの導入講座です。
PBSはチームで取り組むことが大切であり、PBS支援者養成講座を修了され「ABAセラピスト研究会認定PBS支援者」として認定された方は、チームへのPBSの情報共有が期待されています。
講座終了後、本「はじめようPBS」の講義スライドをパワーポイントにて提供しますので、同僚・保護者の方への研修会などでご活用ください。
●提出課題があります
●疑問点はメールで質問できます
●YouTubeで配信されるので、いつでもどこでも、ご自身のペースで取り組んでいただけます
●講座を終了された後でも引き続き視聴可能です
●講義資料をpdf形式にして提供します。講義1-7の著作権は各演者に帰属します。講義資料・講義は受講者本人のみ使用可能であり転送等は不可です。
●講義8「はじめようPBS」の講義のみ、講座終了後パワーポイントで講義資料をお送りします。研修会等で自由に使用いただけます。(認定者本人のみ使用可能、改変不可)
Step 3
認定テスト

googleフォームを使用し、修了テストを行います。合格されましたら「ABAセラピスト研究会認定 PBS支援士」として認定いたします。
●試験問題 50問
●時間制限2時間
●7割以上で合格
●5回まで受験可能
●テキストを見ながら回答可能
●修了テスト対策講座を事前にお送りします
●合格されましたら「ABAセラピスト研究会認定 PBS支援士」として認定いたします
●履歴書に「ABAセラピスト研究会認定 PBS支援士」と記載いただけます
●「ABAセラピスト研究会認定 PBS支援士」としてABAセラピスト研究会ホームページにお名前を記載させていただきます(希望者のみ)
お申し込み
●本日から開始いただけます
●YouTubeで配信されるので、いつでもどこでも、ご自身のペースで取り組んでいただけます
●疑問点はメールで質問できます
●講座終了までの期限は特にありません。3ヶ月〜半年程度で完了される方が多いです
●講座終了後も講義は引き続き視聴いただけます
●講義資料をpdf形式にして提供します。講義の著作権は各演者に帰属し、講義資料・講義は受講者本人のみ使用可能であり転送等は不可です。
●Step2 講義8「はじめようPBS」の講義のみ、講座終了後パワーポイントで講義資料をお送りします。研修会等で自由に使用いただけます。(認定者本人のみ使用可能、改変不可)
●49,800円(+税)
●団体申し込み:10名以上の申込みで10%引きになります。support@togetheraba.jpまでお知らせください。
無料講演会お申し込み
