ソーシャル
エモーショナル
ラーニング
SEL支援者養成講座
●自分の感情をコントロールすること
●人との適切なコミュニケーション能力を獲得すること
SEL(ソーシャルエモーショナルラーニング, 社会感情学習)は、自分をコントロールし人との関係を向上させる「非認知能力」を伸ばす教育法としてアメリカの教育現場を中心に大きな広がりを見せています。学校などの教育現場はもちろん障害を持つお子さんのソーシャルスキルトレーニングとしてもご使用いただけます。
感情をコンロールし、
人と良い関係を作る。
怒りの感情をコントロールできず、人を叩いたり暴言を吐いてしまう。相手の感情や都合を考えず自分勝手に振る舞い、トラブルになってしまう。
自分の感情をコントロールし相手の立場になって考えるスキルは、私たちが社会で生きていく上で欠かせないにも関わらず、日本においてこれらのスキルを包括的に伸ばすプログラムは確立されていません。子供達の自然な成長に任されており、時には虐めや不登校・心の病気など深刻な問題が引き起こされてしまうこともあります。
SEL(ソーシャルエモーショナルラーニング, 社会感情学習)は、自分をコントロールし人との関係を向上させる「非認知能力」を伸ばす教育法としてアメリカの教育現場を中心に大きな広がりを見せています。SELでは「自分の感情をコントロールすること」「人との適切なコミュニケーション能力を獲得すること」などを習得目標に掲げ、様々なプログラムが開発されています。学校現場における道徳教育としてはもちろん、障害を持つお子さんのソーシャルスキルトレーニングとしてもご活用ください。
SELでは以下の5つの要素を伸ばしていきます。
Factor 1
自己の理解
自分の感情や思考を理解し、それが自分の他者に対する態度や行動にどのように影響しているかを学びます。
自分の長所と短所、自分の性格を客観的に把握し、その上で自信と楽観性を持ちながら自分の成長を促す考え方持てるよう働きかけます。
Factor 2
自己の管理
自分の感情をコントロールするすることを学びます。感情だけでなく、感情に影響する思考(認知)や行動もコントロール出来るように促します。
ストレス・マネージメント、自らを律する力、自分のモチベーションの上げ方も学んでいきます。
Factor 3
社会の理解
他人の立場で考え、共感することを学びます。
他人は必ずしも自分とは同じ考え方・感じ方をする訳ではないことを知り、「異なる自分達がいかに尊重し合えるか」と前向きな解決法を探ります。
Factor 4
社会性
他者と適切に関係を構築し、それを維持するスキルを学びます。
自分も相手も大切にするコミュニケーションである「アサーション」、利害が異なる相手とうまくやる方法を探る「問題解決」、相手の話を聞くスキル「アクティブリスニング」などを通して建設的な人間関係を築く力を身につけます。
Factor 5
責任ある選択
より良い人生を歩むために、「自分はどのような人生を生きたいか」を自ら考え、自ら答えを出していく方法を学びます。
自分の選択に自分で責任を持ち、もしうまくいかなかったのであれば、「なぜ上手くいかなかったのか、次はどうしたら良いか」を客観的に俯瞰する力をつけていみます。問題の特定・状況分析・問題解決など、自らの人生を切り開いて行ける力を育みます。
SELは高いエビデンスがあり、以下のような効果が期待できるとされています
Point 1
生涯に渡る効果の継続
SELを受けたお子さんは、成人になってからも犯罪・精神疾患の罹患率・薬物依存などの割合が低いというデータが出ています。SELは生涯に渡り効果が継続すると言われています。
Point 2
学業成績の向上
SELを受けたお子さんは、SELプログラムに参加しなかったお子さんと比較して、学業成11percentile増加したというデータが出ています。SELは社会や感情の学習ですが、自らを律する力が身つくことにより、学業成績の向上に寄与すると考えられています。
Point 3
高い費用対効果
SELを導入するにはもちろんお金がかかりますが、国がSELに予算をつけ投資をしたら、将来の税収入が増加や生活保護などの社会保障費の減少により、結果的に経済効果が高いとされています。
11:1の投資収益であり、SELに1万円投資したら将来的に11万円の効果が得られると言われています。
Point 4
効果は世界共通
SELはアメリカの教育現場で広く取り入れられていますが、世界中で導入され始めています。アメリカ以外の国でSELを実施しても等しく高い効果を得られるというデータが出ており、SELは文化に依存せず世界中で高い有効性があるとされています。