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★Aへの戦略★ プレマックの原理(Premack Principle)

  • 執筆者の写真: Together合同会社
    Together合同会社
  • 2月5日
  • 読了時間: 6分

更新日:2月6日

日々の支援の中で、

「この課題、なかなか取りかかれないな…」

「あと一歩、やる気につながる工夫がほしい」

そんな場面はよくありますよね。


そこで役立つのが、プレマックの原理(Premack Principle) と呼ばれ、「First(課題)、Then(ご褒美)」という言い方もします。



プレマックの原理とは


プレマックの原理とは「まず〇〇したら、次に□□ができるよ」

という形で、非好子(あまり好きではない課題)に取り組むためのモチベーションを高める方法です。


子どもにとって魅力的な活動を“あとに置く”ことで、

「やってみよう」という気持ちが自然と引き出されます。



プレマックの原理の目的


プレマックの原理の目的は、学習者が苦手な課題に取り組みやすくなるように、行動の流れとご褒美の関係を分かりやすく示すことにあります。まず非好子課題(あまり好きではない活動)に向かうためのモチベーションを高め、取り組むきっかけをつくります。そして「何をしたら何が起こるのか」という見通しを明確にすることで、不安や抵抗を減らし、行動の安定につながります。さらに、課題をやり遂げたあとに望ましい結果が得られる経験を積むことで、「やればできる」という成功体験が育ち、次の挑戦への意欲も高まっていくとされています。



プレマックの原理の使用のステップ


Step1)

まず強化子になり得る生徒が好きな活動や者を見つけましょう。

例えば、 タブレット、好きなおやつ、ビーズクッション、ホワイトボード遊び、くすぐり遊び などが候補に挙げられます。


Step2)

そして生徒にとって難しい課題があった場合、

「First(課題)、Then(ご褒美)」の形で伝えます。

「まず5問終わらせよう。そしたらタブレット5分ね」

「席に静かに座れたら、ビーズクッションに移動できるよ」

のような「First(課題)、Then(ご褒美)」の形で伝えましょう。


Step3)

そして課題が完了したら必ずご褒美を渡す

一貫性がとても大切です。Step2で約束したのですから、必ずご褒美は渡してください。渡せないようなご褒美はそもそも候補として出さないことが大切です。




プレマックの原理の活用方法


プレマックの原理は、ほぼ一日中、学校でも家庭でも支援現場でも使えます。


課題の開始前

片づけや移行の場面

苦手な活動に入る前

家庭での生活習慣(歯磨き・入浴・宿題など)

外出先での行動サポート


要求を出す前に、

「これ、プレマックの原理に言い換えられるかな?」

と考えてみると、支援の幅がぐっと広がります。



プレマックの原理 効果を高めるコツ


● 具体的な言葉を使う

抽象的な「がんばって」ではなく、

「5問終わらせよう」

「10分読もう」

「席に静かに座ろう」

など、行動が明確になる言い方がおすすめです。


● 報酬も具体的に

「ホワイトボードで5分遊べるよ」

「読み聞かせの時間はビーズクッションに座れるよ」


● 視覚的な“プレマック原理ボード”を活用

文字だけでなく、絵カードや写真を使うと、

「何をしたら何がもらえるか」が一目で分かり、理解がさらにスムーズになります。



プレマックの原理 活用例


【学校・授業】

■ 課題開始のモチベーションUP

まずプリント3問、終わったらタブレット

まず漢字5個、終わったらシール

まず音読1ページ、終わったら好きな本

まず席に座る、終わったらホワイトボード

まず計算1セット、終わったらスタンプ

まず日記を書く、終わったら自由帳


■ 移行(トランジション)

まず片づけ、終わったら自由時間

まず整列、終わったら好きな場所に座る

まずロッカーに荷物、終わったら友だちと話す

まず教室移動、終わったら好きな席


■ 苦手な活動への導入

まず体育館に入る、終わったらボール選び

まず図工の準備、終わったら好きな色を使う

まず給食を一口、終わったら好きなおかず

まず掃除5分、終わったら休憩


■ グループ活動

まず話を聞く、終わったら発表できる

まず順番を待つ、終わったら好きな役割

まずワークシート、終わったらゲーム


🏠 【家庭】

■ 生活習慣

まず歯磨き、終わったら絵本

まずお風呂で身体を洗う、終わったら水で遊んで良い

まず着替え、終わったらテレビ

まず宿題10分、終わったらおやつ

まず洗濯物を入れる、終わったらタブレット


■ 食事

まず野菜一口、終わったら好きなおかず

まずスープを飲む、終わったらジュース


■ 外出準備

まず靴を履く、終わったら音楽を流す

まず帽子をかぶる、終わったら外に出て良い

まず日焼け止め、終わったら公園へ


🧩 【療育・ABAセッション】

■ 課題強化

まずマッチング3枚、終わったらトランポリン

まず模倣1セット、終わったらシャボン玉

まず机課題2分、終わったら感覚遊び

まずマンドトレーニング1回、終わったらおもちゃ


■ 感覚調整

まず深呼吸3回、終わったらジャンプ

まず静かに座る30秒、終わったらトランポリン

まずイヤーマフをつけるてその場に5分、終わったら外に出て外して良い


■ コミュニケーション

まず「ちょうだい」と言う、出来たらおもちゃを渡す

まず絵カードを渡す、出来たら要求されたもの渡す


🚗 【外出・公共の場】

■ ショッピングモール

まず買い物5分、終わったらガチャガチャ

まずカートに座る、終わったら好きな売り場

まずレジに並ぶ、終わったらエレベーターに乗る


■ 病院

まず受付、終わったらシール

まず診察室に入る、終わったら動画

まず体温測定、終わったら絵本


■ 公共交通機関

まず静かに座る、終わったら絵本

まず切符を買う、終わったら改札を通る

まずバス停で列に並ぶ、終わったら空いている好きな席に座る


👥 【社会的スキル】

■ ルールのある場面

まず順番を待つ、終わったら遊具


■ 感情調整

まず「助けて」と言う、終わったらクールダウンスペース

まず30秒静かにする、終わったら感覚遊び


🧑‍🦱 【思春期・成人支援】

■ 自立支援

まず洗濯物をたたむ、終わったらスマホ

まずゴミ出し、終わったらコーヒー

まず部屋を片づける、終わったら音楽


■ 生活スキル

まず買い物リストを書く、終わったら休憩

まず料理の準備、終わったら味見

まず郵便物を整理、終わったら散歩


🧑‍💼 【職場支援】

■ 作業効率UP

まず書類整理10分、終わったら休憩

まずメール返信1件、終わったらコーヒー


■ 苦手タスクの導入

まず電話1本、終わったら好きな作業

まずデータ入力10分、終わったら音楽


🎮 【発達障害支援で特に効果的な例】

まず視覚スケジュールを見る、終わったらカード選び

まず1分だけ教室に入る、終わったら廊下で休憩

まず1回だけ挨拶、終わったら挨拶を褒められてシール(トークン)

まず手を洗う、終わったら好きな感覚遊び

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