• Sakurako Tanaka BCBA-D

ABAで言葉を増やす バーバルビヘイビアー

最終更新: 2019年8月9日

お子さんの言葉が遅い、指差しや叫び声でコミュニケーションを取ってる、でも何をしたら良いかわからない、と悩んではいませんか?


ABAではお子さんの言葉を伸ばす様々なプログラムが開発されています。これらのプログラムを行うのに特別な道具も場所も必要ありません。


必要なのは行動を理解し、お子さんの行動を引き出す工夫と手助けをしてあげることです。ABAを利用し、言葉を増やす日常のお子さんへの関わり方をご紹介します。




子供の興味を引き出し行動を促そう


見えるけど、わざと手が届かないところに子供の好きなおもちゃを置きます。指差すなど子供が興味を示した時がチャンス。「おもちゃとって、っていってごらん。」と適切な言葉を教えてあげましょう。 お子さんが「おもちゃとって」と言えたら「上手に言えたね」と褒めておもちゃをとってあげましょう。





正しい行動への手助けプロンプト


「おもちゃとって」とお子さんが言うことが行動です。


行動の後に、褒めて貰えておもちゃをとってもらえるのであれば、今後も「おもちゃとって」と言えるようになる可能性が高まります。(褒めておもちゃをあげることが強化で、褒め言葉とおもちゃが強化子です)。


もし今おもちゃが欲しくて泣いたりクレーン現象をしているのであれば、それらの行動をした場合はおもちゃをとってあげないようにしましょう。その代わりに適切な行動を引き出すための手助け「おもちゃとって、っていってごらん。」を行います。この正しい行動への手助けのことをプロンプト、と言います。


正しい行動への手助け(プロンプト)と、行動の後の良いこと(強化子)により「おもちゃとって」という良い行動が増え、泣いたりクレーン現象といった困った行動は減っていきます。




もちろん、現時点であまり言葉を話せないお子さんであれば、最初から「おもちゃとって」という行動を求めるのはハードルが高すぎます。


最初は「とって」「ちょうだい」「おもちゃ」など簡単な言葉、もしくはさらに簡単な「ちょ・・(ちょうだい)」から始めて、だんだん難しくしていきましょう。


もっと能力が高いお子さんだったら、「お母さん、おもちゃとってくれる?」のように丁寧な言葉を教えることもできます。お子さんに応じてレベルに合わせて「ちょっと頑張ったらできる」課題設定を行いましょう。



ちょっとした工夫で練習の機会を増やせます


日常でできる言葉を引き出すヒントは他にもたくさんあります。

お子さんと人形で遊んでいる時、お人形を渡す時に「お人形貸して」と言う練習をするとします。お人形は最初から全部渡さず、大人の横でお子さんの手が届かない場所に置いて置きます。


お子さんが欲しい様子があれば「お人形貸して、っていってごらん」と正しい行動を引き出す手助け、プロンプトをします。お子さんが「お人形貸して」と言えたら、お人形を渡して強化します(お人形が強化子)。


この時にお人形を一気に全てを渡すのではなくて、わざと1つずつ渡すようにします。「お人形貸して」と言わないともらえない状況をわざと作り上げることにより、言葉を話す練習を沢山することができます。


テレビを見るときも3分ごとに消す、おやつを一気に全部あげないで少しづつあげる、などちょっとした工夫で言葉を練習する機会をぐんと増やすことが出来ます。






複雑な言葉も教えられる


お子さんの興味を引き出し、ゲームとして言葉を教える方法もあります。

例えば〜の上、〜の下、のような前置詞を教える方法をご紹介します。 


お子さんと一緒に立体パズルで遊びます。必要なピースをわざと渡さないようにしましょう。お子さんが「それ、ちょうだい」といったら、わざとピースをボールの下に置き、「どこにある?ボールの下、だよ。いってごらん」とプロンプトします。「ボールの下」と言えたらピースをあげて強化します(パズルのピースは強化子) 。


このように言葉をゲームに組み込むことにより、複雑な言葉も教えることが出来るのです。





ABAで普段の関わりでお子さんの言葉を伸ばそう


ABAには特別な道具も場所も必要ありません。必要なのは行動を理解し、お子さんの行動を引き出す工夫と手助けをしてあげることです。

Togetherのセミナーではもっと詳しく行動について学び、実際のセラピーのビデオや見たり、例を聞くことができます。ぜひにABAを学び、実践してみてください。  



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