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ABAセラピスト研究会 年次大会2020 (第1回)

更新日:2020年4月1日

2020年3月22日(日)ZOOMによる完全オンラインにて第1回ABAセラピスト研究会年次大会が開催されました。


大阪の会場での開催予定でしたが、COVID-19の影響により急遽オンラインでの開催に変更となりました。





ABAセラピスト研究会 年次大会2020オープニング










ABAセラピスト研究会 年次大会2020スケジュール


年次大会のスケジュールは専門家による特別講演と、公募による一般演題にわかれています。


特別講演

1)山根典子先生「ABA早期療育プログラム音声模倣」

2)長尾陽子先生BCBA 「効果的なソーシャルスキルグループの作成と実践」

3)倉澤茂樹先生 「広がるABAの可能性 作業療法士の視点から」

特別講演は録画されABAセラピスト研究会会員には後日公開されます。


一般演題

ABAの実践報告が数多くなされました。

どの発表も素晴らしく、ABAの可能性を大きく感じることができました。

会の最後には優秀演題賞の発表がありました。


最優秀賞 臼杵哲平

優秀賞  堀川清司・久保俊介

大会長賞 丸山隆子

視聴者賞 福井樹男/田中愛 辻奈央子



【参加者属性】

大会参加者 70名

アンケート回答者 39名


男性28% 女性72%

年齢 中央値 40代

属性(複数選択可) 最頻値 小児福祉関係者(児童発達支援事業/放課後等デイサービスなど公費)



【イベント満足度】

ほんとんどの方より「満足」以上との評価をいただき、ZOOMと事務のサポートも十分であったという評価をいただきました。オンラインでのイベントの可能性を感じる結果となりました。


 

参加者の皆さんの声


●大変充実した内容であっという間に七時間過ぎました。3名の特別講演の先生方のプレゼンはまさに今現場で必要なことで、大変参考にさせていただきました。ABAセラピーでは本当にPT,OT,SLPの分野のこともやりますが、この分野の専門家の方達と一緒にチームになってやることができたらなんて素晴らしいのだろうと改めて思いました。PECSのプレゼンをされた方を拝聴し、私のクライアントにもまさに同じステップを学んでいる子がいるのですが、忠実にPECSのステップにそって正確にされているビデオを拝聴し、とても質の高いサービスを提供されていると思いました。みなさんがABAを学び、ABAを色々な場所で、様々な年齢の、それぞれの目的を持って実践されているのを拝聴し、幸せに気持ちになった1日でした。 ●ABAが様々な現場で取り入れてられている事を参加させていただく度に実感しました。参考にしていきたいと思いました。コロナの影響で中止になると思っていましたので、参加でき嬉しく思っています。この会を開催するにあたりご準備等大変だったと思います。ありがとうございました。 ●このたびは、ABAについて色々な方からの研修の報告が聞け、とても良い機会となりました。引き続き、このように、色々な場面で働いている人達の声がきけると良いと思います。素晴らしい研究会をありがとうございました。 ●事例発表させていただきありがとうございました。大変勉強になりました。また、ZOOMの可能性を感じました。楽しく学ぶことができました。 ●お疲れ様でした。コロナのことで状況が変化する中、即決に切断し、行動された事務局、皆さんのチームワークに心から感謝しています。個人的にも拙い発表でしたが、機会を与えて頂きとても良い経験になりました。また、全国のセラピストの皆さんから学びました。 ●多方面からの公演、実践報告に大満足の1日でした。ありがとうございました! ●ZOOMを使うのが初めてで、最初は戸惑いましたが、非常に便利で、また効率が良いと感激しました。特別講演については特に自分が日常で悩んでいることばかりをご教示頂き、大変ありがたかったです。 ●様々な取り組みを聞くことができたり、今まで知らなかったことを知ることができ、とても勉強になりました!ありがとうございました! ●今日は、ありがとうございました。コロナウィルスのおかげで、ZOOMで貴重な学びの機会を提供していただけて、本当に感謝しております。 ●webでの初開催、さぞ大変だった事と思います、有難うございました! 全講演、とても興味深く、実際の療育に取り入れて行き、今後も勉強していきたいと思います。 今回は講演もさる事ながら、桜子先生、事務局のみなさんや他の参加者の方とお会いして色々とお話出来る事もとても楽しみにしておりました。次の機会にお会い出来る事を楽しみにしております。  ●初回の年次大会であるにもかかわらず、コロナウイルスの影響から急遽オンラインでの開催になるなど、運営の方々は本当に大変だったかと思います。とても興味深くすぐにでも実践にいかしていける知識をしっかり受け取らせて頂きました。今後とも宜しくお願い致します。



 

【第1回ABAセラピスト研究会年次大会 参加記】 放課後等デイサービスりーふ 臼杵哲平 私が認定ABAセラピスト資格試験を受けた時には、既に記念すべき第1回年次大会の開催が告知されていたと記憶しています。その告知と同時に、発表募集の呼びかけもされていました。 私のABA歴はPECS(絵カード交換式コミュニケーション・システム)で3年ありました。資格取得セミナーで広くABAの基礎を学び直しながら、周りの皆さんが意外にPECSの実際を知らない(名称は知っていても)のではないかと感じました。 私自身はPECSの実践を通して、ABAの持つ確かで強い力を実感し、その理論についても理解を進めてきたのかなぁと3年を振り返ります。 なので、逆にABAの専門家やABAを学び実践する人達の前でPECSの紹介を是非してみたいと思い、発表を申し込んだという経緯です。 新型コロナウイルスの影響で直前にweb開催になり、ITに弱い私は発表を諦める選択肢も頭をよぎりました。代表の高原さんがメールで丁寧に何度もやり取りをしてくださり、また事前リハーサルの時間も作ってくださいました。実はリハーサルの段階では上手くいかなかったのですが・・・(笑) 大会の感想・・・「参加できて本当に良かった」「あっという間の一日」「講義も発表もバラエティーに富んでいて全部面白かった」です。 最後に賞が用意されているとは知らず、「最優秀賞」というこれ以上ないご褒美に驚きました。この受賞は、大変お世話になってきたPECSへのささやかな恩返しだと受け取っています。 おそらく特性上、打ち上げが大の苦手なのでいち早く退席させて頂きました。それにしても、みんな打ち上げ好きやなぁ~(笑×2)



 

【認定ABAセラピスト年次大会 体験記】 丸山隆子 認定ABAセラピスト年次大会、第一回の視聴と発表にエントリーしました。 新型コロナウイルスの影響で、完全Web形式ということで、初めてのZOOMでの視聴、そして、発表と少し緊張しましたが、事務局から送られてきたURLをクリックし、一緒に送られてきたパスワードを入力するだけで、すぐに視聴することができました。また、発表については、事前に事務局がリハーサルを行ってくれていたので、それほど不安になることはありませんでした。 田中桜子大会長の挨拶に続き、特別講演の山根先生の音声模倣の講演は、母音や子音の発音の仕組みから、構音の仕組み、発達の様子を詳しく教えてくださり、音声模倣の計画を立てるときに大変役に立つと 感じました。 アメリカからご講演くださった長尾先生のお話は、アメリカでのBCBAとしての立場や仕事の様子などを織り交ぜながら、どんなことがSSTに含まれるのか、そして、どうして大事なのか。また、プログラムの例も教えてくださり、大変参考になりました。 作業療法士の倉澤先生のご講演は、作業療法におけるABAの活用について、イラストを駆使し、大変詳しく、丁寧に教えてくださいました。ABAを知っているとどれだけ、作業療法がスムーズに進むのかをお話しくださいました。作業療法のプロの倉澤先生がABAを知っておられることは、これ以上、素晴らしいことはないなと感じました。 一般演題は、それぞれの仕事の内容に沿ったABAの活用、事例発表でした。ABC分析をセラピーを行うセラピストに当てはめて、問題点を考えたり、PECSの活用方法を丁寧に教えてくださったり、学校での取り組み、ホームスクールの取り組みと多岐にわたり、どの発表も 食い入るように視聴させていただきました。私自身、発表をさせていただいたのですが、うっかりと視聴タイプのZOOMにログインしてしまい、ご迷惑をおかけしました。順番を次の方に代わっていただいたのですが、快く代わってくださり、大変助かりました。 パソコンに向かって、一人で話し続ける発表は、聞いておられる人たちのお顔が見えないので、緊張は少しはましだったように思いますが、反対に、反応が感じられないので、大丈夫かしら?と不安に思うところもありましたが、比較的スムーズに発表できたように思います。ただ、私は大丈夫でしたが、他の方の動画再生がうまくいかなかったり、音声が聞こえなかったりしたのが、残念でした。 終わってからは、懇親会ということで、そのまま、オンライン飲み会となりました。おのおの、好きな飲み物を片手に、自己紹介や感想、今後のセラピスト研究会で行ってみたい活動、勉強会のことに話の花が咲きました。皆さん、遠く離れているのに、全くそれを感じさせず、交流できた懇親会。とても楽しく、新鮮でした。 そして、皆さんが感じられたことだと思いますが、ABAを通じて仲間としてつながっていることで、一人じゃない、仲間がいると思えることは本当に心強いと感じました。 年次大会を開いてくださったtogether社、田中桜子先生に感謝いたします。ありがとうございました。


 

【ABAセラピスト研究会年次大会参加記】

久保俊介

2020年3月22日、大阪開催から急遽オンラインでの開催となった第1回ABAセラピスト年次大会にて演題発表しました。

本大会は全てがオンラインとなりましたが、Web参加は会場変更前から可能となっていました。この取り組みは、遠方からの参加者にとって、日程的にも金銭的にもやさしい仕組みだと思っています。私は鹿児島在住ですが、交通費、宿泊費、参加費を考えると、会場まで足を運ぶことは容易ではありません。往復の移動時間と前泊を考えると、年に何度も参加することは不可能です。しかしWeb参加であればそれは可能となりますし、家族への負担も最低限で済みます。

私の場合、RBT40時間講習も通信で受講しました。遠隔地でも不利益なくABAセラピストの資格取得・更新ができる研修は現時点Togetherさんだけだと考えています。


初開催での演題登録についてですが、これには当初悩みました。ABAを知ってまだ1年も経っていないので、理論や分析の手法に自信がなかったからです。

私は小児専門の理学療法士として10年程重症児のリハビリを中心に携わってきました。発達障害と呼ばれる子ども達と関わり始めたのはまだここ数年の事です。理学療法の世界でも、養成校のカリキュラムでABAを学ぶ事は皆無ですし、現職の協会でも話題に上がることはまずありません。全くのゼロからの勉強でしたが、それでもABAの知識をもっともっと深めたいと思い至った理由は、「困った行動への対処」が衝撃的な程、発達障害児に効果的だったからです。

この経験を機にABAが根付いていない地域で、最新の療育が受けられる環境を整えたいと思うようになりました。認定ABAセラピスト研究会の特典にはWeb参加だけでなく、過去の講話視聴、広報資材の提供といった環境がそろっています。年次大会での意見交換もその一環だと意を決し、演題登録の決断に至りました。

 前例のない発表だったので、発表原稿についてはサポートデスクに問い合わせました。特別にサンプルを拝見させていただいたのですが、RBT40時間講習で学んだ資料がそのまま使われていました。今までの学びを復習することが、資料作成につながるよう構成されていたようです。

サンプルは大まかに「症例紹介」→「アセスメント」→「ABC分析」→「介入結果」→「考察」といった構成でした。これで発表時間10分はあっという間に満たされます。私の場合、結果をデータとして示すことが今後の課題となりました。

「行動分析であるからには行動をアセスメントできなければいけません」と田中桜子先生からの総評がありました。おっしゃる通りで、行動を定義する重要性に改めて気付かされました。


Web開催は発展途上の分野であります。世間のネット環境を鑑みると、万人が参加できるものではないでしょう。実際、大会中の接続トラブルは数回ありましたし、対人の大会でなくなったことで敬遠される方がいらっしゃったかもしれません。

否定的な面は少なからずありますが、私のように学びたいけど自宅から離れられない方が多くいる事も事実だと思います。また、オンラインでの視聴を実際に経験して、「これでも満足できた」という方も多かったと思います。私個人の意見ですが、物理的距離に対するブレイクスルーは近いと実感しました。

当然ですが、オンラインだけでABAの全てが理解できるわけではありません。実際のセラピーを体験し、ディベートすることも不可欠です。Togetherさんにはセラピストの包括的支援を今後も期待したいと思っています。


最後になりますが、急な予定変更で多忙極まりない中、運営に関わった皆様お疲れ様でした。拙い発表でありましたが、無事に発表することが叶いました。御協力いただいたクライエントと共に優秀演題賞受賞の喜びを分かち合うことまでできました。ありがとうございました。

 また、この機会が転機となり、他事業所様からDTTの見学をさせていただく機会も賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。                                                                          


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