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執筆者の写真ABAスクールTogether

弱化 Punishment

弱化とは行動の後に起こる嫌な出来事により、行動が減ることです。



壁に落書きをしたら、お父さんに怒られた。

台所にあったお菓子を勝手に食べたら、今日はテレビは見てはいけませんと言われた。


このように行動の結果嫌なことがあった/嬉しいことがなくなったら、将来的にその行動が減少すると考えられます。


弱化には

1)正の弱化=結果に嫌なことがあったから行動が減る

2)負の弱化=結果に嬉しいことがなくなったから行動が減る

の2種類があります。





正の弱化

 

正の弱化とは、 行動の後に嫌なことがあり将来的に行動が減少することです。


例えば、壁に落書きをしたらお父さんに怒られた、という経験をしたとします。

壁に落書きをするということが行動で、怒られた、ということが結果です。怒られるということは嫌なことなので今後壁に落書きをするという行動は減ると考えられます=弱化。




もう1つ例をみてみましょう。

あなたは学校の授業中にこっそりと漫画を読んでいたます。そしたら先生にグラウンドを10周するように言われました。

学校の授業中にこっそりと漫画を読んでいたことが行動で、グラウンド10周しないといけないことが結果です。グラウンド10周しないといけないことは嫌なことなので、今後授業中にこっそりと漫画を読んむということは減っていくと考えられます。





負の弱化


負の弱化とは、 行動の後に嬉しいことが無くなることで将来的に行動が減少することです。

例えば、台所にあったお菓子を勝手に食べたらその日のテレビゲームを禁止された、という経験をしたとします。

台所にあったお菓子を勝手に食べるということが行動で、その日のテレビゲームを禁止されたということが結果です。テレビゲームをは嬉しいものでそれを禁止されたということは嫌なことなので、今後お菓子を勝手に食べるという行動は減ると考えられます=弱化。


もう1つ例をみてみましょう。

あなたはバスケットボールの試合中、相手の選手にわざとボールをぶつけました。そしたらペナルティで退場を命じられ残りの試合に出れませんでした。

試合中に相手の選手にわざとボールをぶつけたことが行動で、残りの試合に出れなくなったことが結果です。バスケットボールの試合は嬉しいものでそれに出れなくなったことは嫌なことなので、今後相手の選手にわざとボールをぶつけることは減っていくと考えられます。




弱化の注意点


このように弱化は困った行動を減らす効果がありますが、弱化自体は良い行動を教えてくれるものではありません。すべき行動を教えること、弱化よりも効果的な方法がないかを検討すること、その手続きが倫理的に許されるかを検討する必要があります1)2)。





まとめ


行動を減らす弱化について解説しました。

ABAスクールTogetherでは、行動の原理・ABAの理論を広く学び、ABA国際資格であるABATの取得を目指すことができます。是非私たちのサイトで学んで見てください。

 

参考文献


1)日本行動分析学会 「体罰」に反対する声明


2)The ABA Visual Language: Applied Behavior Analysis– 2017/5/1 Makoto Shibutani

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