レスポンスブロッキング Response Blocking
- ABAスクールTogether
- 2024年11月5日
- 読了時間: 2分
レスポンスブロッキングとは、問題行動が起こらないよう、物理的に阻止することです1)。
例えば、指しゃぶりをしてしまうお子さんがいるのであれば、指をそっと口から離してブロックします。

消去とレスポンスブロッキングの違い
消去:行動しても結果が起こらない
レスポンスブロッキング:行動そのものを阻止する
消去とレスポンスブロッキングは、どちらも問題行動、特に自己刺激行動の対応に使用しますが、その背景理論が異なります。
消去は問題行動をしても今までその行動を維持していた強化子を差し控える介入ですが、レスポンスブロッキングは問題行動自体を起こさせないようにします。
例:電気のスイッチをパチパチさせて電気がついたり消えたいするのを楽しんでいる場合
消去:行動しても結果が起こらない
電球を予め外しておく。「電気のスイッチをパチパチする」という行動をしても「電気がつく/消える」という結果は得られない
レスポンスブロッキング:行動そのものを阻止する
電気のスイッチをパチパチできないように上にガムテープを貼っておく。「電気のスイッチをパチパチする」という行動そのものを阻止する。

問題行動のうち、自己刺激行動は消去が難しいことが言われています。なぜなら自己刺激行動ではその感覚が強化子であり、行動をしたけれどどの感覚を発生させないという介入が難しいからです。
例えば自己刺激行動としての指しゃぶりは、その指と舌の感覚を楽しむ目的でされますが、指を口に入れた瞬間その感覚が発生しますので、その感覚を取り除くことはほぼできません。
よって、自己刺激行動では消去の代わりにレスポンスブロッキングを選択することがよくあります。

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参考文献
1)The ABA Visual Language: Applied Behavior Analysis– 2017/5/1 Makoto Shibutani
2)応用行動分析学 – 2013/5/30ジョン・O・クーパー (著), ティモシー・E・ヘロン (著), ウイリアム・L・ヒューワード (著), 中野 良顯 (翻訳)
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