トークンエコノミーとは、トークンを使用したご褒美システムのことです。トークンは良い行動をしたら貰うことができ、トークンを集めるとお子さんは欲しいものと交換することができます1)2)。
トークン
トークンはどんなものでも構いません。お子さんに対してよく使用されるのはシールやハンコ、ご褒美チケットです1)2)。大人の世界でもポイントカードやお金という形で使われており、私たちの社会に深く根付いています。
トークンボード
ABA療育をする際によく使用されるのがこのトークンボードです2)。トークンを貯めたら何が貰えるのか、トークンをいくつ貯める必要があるのかを一目で理解することができます。トークンボードを使用することで、お子さんはゴールまでの見通しを持てるようになります。
バックアップ強化子
バックアップ強化子とは、トークンを集めて貰える強化子のことです2)。この例ではお子さんはトークンを5つ集めるとクッキーを貰えることになっています。このバックアップ強化子はお子さんにとって嬉しいものでなければならず、お子さん自身で何を貰うか決めれるようにすると課題に対してモチベーションを更に高めることができるようになります。
強化スケジュール
ABA療育やABAに基づく介入を行う際に、どのような行動をしたら、どの程度のトークンがもらえるのか、予め決めておきましょう1)。
例えば授業の開始時に着席できていたら1トークン、課題を全て終わらせられたら2トークン、などです。
新しい行動を教えるときには連続強化スケジュール、行動を維持したいときには間欠強化スケジュールに疎化していく、など工夫していきましょう。
レスポンスコスト
レスポンスコストとは、トークンを使用したペナルティ法です。
お子さんがよくない行動をしたらトークンを没収します1)2)。
例えば、本を破いたらトークンを1つ没収する、などです。
まとめ
トークンを使用したご褒美システムトークンエコノミーについて解説しました。
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参考文献
1)応用行動分析学 – 2013/5/30ジョン・O・クーパー (著), ティモシー・E・ヘロン (著), ウイリアム・L・ヒューワード (著), 中野 良顯 (翻訳)
2)The ABA Visual Language: Applied Behavior Analysis– 2017/5/1 Makoto Shibutani
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