★Bへの戦略★ 3ステップ・プロンプト
- Together合同会社

- 2月5日
- 読了時間: 4分
プロンプトとは、「行動を思い出したり、やりやすくするための手助け」のこと。
ちょっとした声かけ
見せる動作
指さし
手伝い
写真や絵カード
こうした「手助け」を使って、学習者が自分で行動できるようにサポートします。
このプロンプトの段階的な使い方を説明します。
日常の中で、つい同じ指示を何度も繰り返してしまうことはありませんか。
「早く靴脱いでね」「着替えてね」「片づけてね」…気づけば毎日同じ声かけをしている、という方も多いはずです。
そんなときに役立つのが、今回ご紹介する 「3ステップ・プロンプト(Tell, Show, Help)」 というシンプルなフォロー方法です。
学習者がすでに“できる”と分かっている行動に対して、支援の量を少しずつ増やしながら、確実に行動を完了できるようサポートします。
3ステップ・プロンプトとは?
3ステップ・プロンプトは、次の3つの流れで行動を促す方法です。
Step1) Tell(伝える)言語プロンプト
Step2) Show(見せる)視覚プロンプト
Step3) Help(手伝う)身体プロンプト
例えば靴を脱がずに家に入ってしまう生徒がいたとします。
まずは Step1) Tell(伝える)言語プロンプトから始めます。大人は落ち着いた声で「靴を脱いでね」「玄関で靴を脱ごう」と、短くはっきり伝えます。
もし言葉だけで動き出せない場合は、次に Step2) Show(見せる)視覚プロンプトを使います。靴を指さして「ここを脱ぐよ」と示したり、自分が靴を脱ぐ動作を見せたりします。また、マジックテープを開けて見せるなど、視覚的にわかりやすいヒントを加えます。
それでも難しそうであれば、最後にStep3) Help(手伝う)身体プロンプトを行います。
かかとを軽く押さえて脱ぎやすくしたり、片方の足を少し持ち上げてサポートしたりします。マジックテープを開けてあげて、残りは本人が脱げるように促すなど、「できる部分は本人がやる」形で手伝います。
なぜフォローが大事なの?
指示を出したあとにフォローせず放置してしまうと、生徒は
「この指示は守らなくてもいいんだ」
と学んでしまいます。
逆に、毎回きちんとフォローすることで、
「この指示はやるものなんだ」
というルールが自然と身についていきます。
3ステップ・プロンプト活用例
上着をハンガーにかける
Tell「上着をハンガーにかけてね」「ここにかけよう」
Show ハンガーを指さす。自分の上着をかけるところを見せる。ハンガーの向きを整えて見せる。
Help 上着を半分持って一緒にかける。ハンガーを持って本人が上着を通しやすいようにする。袖をハンガーに通すところだけ手伝う。
ランドセル(バッグ)を片づける
Tell「ランドセルを片づけてね」「いつもの場所に置こう」
Show 片づける場所を指さす。自分のバッグを置く動作を見せる。ランドセルのフックを指で示す。
Help ランドセルを持ち上げるのを少し補助。フックにかける瞬間だけ手伝う。置き場所まで一緒に歩いて誘導する。
宿題を出す
Tell「宿題を出してね」「プリントを机に出そう」
Show 宿題のプリントが入っている場所を指さす。自分のプリントを取り出す動作を見せる。宿題を置く場所を手で示す。
Help ファスナーを開けてあげる。プリントの端を少し引き出して取りやすくする。机まで一緒に持っていく。
歯みがきを始める
Tell「歯みがきを始めよう」「洗面所で歯をみがくよ」
Show 歯ブラシを指さす。歯ブラシを手に取って見せる。洗面所へ向かう動作を見せる。
Help 歯ブラシを手渡す。歯磨き粉をつけてあげる。洗面所まで一緒に行く。
テーブルを拭く
Tell「テーブルを拭いてね」「ここをきれいにしよう」
Show 布巾を指さす。自分で一拭きして見せる。汚れている場所を指で示す。
Help 布巾を手に渡す。一緒に手を添えて拭く。布巾を湿らせて準備してあげる。
おもちゃを片づける
Tell「おもちゃを片づけよう」「ブロックを箱に入れてね」
Show 片づける箱を指さす。1つだけおもちゃを入れて見せる。片づける順番を指で示す。
Help おもちゃを一緒に拾う。箱を持って本人が入れやすいようにする。最初の1個だけ一緒に入れてスタートを助ける。
手を洗う
Tell「手を洗ってね」「石けんで洗おう」
Show 洗面台を指さす。自分で手を洗う動作を見せる。石けんを押すところを見せる。
Help 蛇口を開けてあげる。石けんを手に出してあげる。手を軽く支えて洗う動作を誘導する。
席に座る
Tell「席に座ってね」「ここに座ろう」
Show 椅子を指さす。自分が座る動作を見せる。椅子を少し引いて座りやすくする。
Help 肩に軽く手を添えて椅子へ誘導。椅子を押して座りやすくする。座る瞬間だけサポート。
ごはんを食べ始める
Tell「ごはんを食べよう」「スプーンを使ってね」
Show スプーンを指さす。一口食べる動作を見せる。食べる順番を指で示す。
Help スプーンを手に渡す。皿を本人の近くに寄せる。最初の一口だけすくってあげる。



コメント