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★Cへの戦略★ 行動の機能に基づく消去

  • 執筆者の写真: Together合同会社
    Together合同会社
  • 2月5日
  • 読了時間: 5分

子どもが困難な行動を見せたとき、つい「やめさせる方法」を探したくなりますよね。

でも実は、行動そのものよりも “なぜその行動が起きているのか(行動の機能)” を理解することが、いちばん大切なスタート地点になります。


今回紹介する「行動の機能に基づく消去(Extinction by Function)」は、

その“理由”に合わせて対応を変えることで、困難行動を減らしていく方法です。


まずは「なぜ起きているのか」を知ることから

困難な行動には必ず理由があります。

例えば…


イヤな課題から逃げたい(逃避)

特定の感覚が気持ちいい(感覚刺激)


こうした理由を知らずに対応してしまうと、

知らないうちにその行動を“強化”してしまい、続きやすくなることもあります。


そこで役立つのが ABCデータ。

行動の前後を観察し、行動の機能を見つけるための記録です。


行動の機能がわかると、

「その行動が続く原因になっている結果」をやめる=消去(extinction)

という選択ができるようになります。


専門家と一緒に進めることが大切


消去はとても効果的な方法ですが、

正しく・思いやりをもって行うことが必須です。


ABAの専門家は、

行動の機能の特定

倫理的で安全な実施方法

本人のストレスを最小限にする工夫

などを一緒に考えてくれます。



行動の機能に基づく消去の対応


獲得


欲しい物や活動を得るために行動が起きている場合、

その行動によって“手に入る”経験を繰り返すと、行動は強化されてしまいます。


そこで、

問題行動では手に入らない

適切な行動でアクセスできる


というルールを一貫して伝えていきます。


例:

叫んでもおもちゃは渡さない

「貸して」と言えたら渡す

順番を待てたら活動に参加できる

このように、適切な行動にアクセスを結びつけることがポイントです。



逃避


逃避が理由のときは「Tell, Show, Help」

逃げたい気持ちが理由で行動が出ている場合、

ただ「やりなさい」と言うだけではうまくいきません。


そこで役立つのが Tell → Show → Help のステップ。

Tell(伝える):まず言葉で説明

Show(見せる):やり方を視覚的に示す

Help(手伝う):必要な部分だけサポート


この流れで「逃げなくてもできる」経験を積むことができます。




注目 


行動に対する注目を減らすために、次のような工夫が役立ちます。

⚫︎表情をニュートラルに保つ

⚫︎目を合わせない

⚫︎叱責や説教をしない

これらは「あなたを無視している」のではなく、

“その行動に注目を与えない” という対応です。


一方で、落ち着いたタイミングで

⚫︎穏やかに声をかける

⚫︎適切な行動をしたときにしっかり注目を与える

といったフォローはとても大切です。



感覚刺激


感覚刺激が理由のときは“環境調整”がポイント

感覚刺激が気持ちよくて行動が続いている場合、

その刺激を得られないように 環境を工夫する ことが「感覚消去(sensory extinction)」です。


ただし、ここで大切なのは…

⚫︎身体的に止めることは推奨されない

⚫︎特に、本人が自己調整のために行っている行動を無理にブロックしない

という点。


環境のほうを変えることで、

自然にその行動が続きにくくなるようにするのが基本です。



行動の機能に基づく「消去」の具体例


獲得


学校場面

叫んでもタブレットは渡さない

叩いて要求しても、おもちゃは渡さない

授業中に勝手に立っても、好きな活動には参加できない

プリントを破っても、活動の順番は変わらない


家庭場面

お菓子を欲しがって泣いても、泣き行動では渡さない

テレビを見たいと怒っても、怒りではリモコンは渡らない

買い物中に床に寝転んでも、欲しい物は買わない

ゲームをしたくて物を投げても、ゲームは開始されない


療育場面

パズルを奪おうとしても、順番は変わらない

セラピー中に好きな玩具を要求して叫んでも、叫びでは渡さない

活動を変えたくて泣いても、スケジュールは変わらない



逃避


授業・学習場面

宿題を投げても、宿題が免除されない

「やりたくない!」と叫んでも、課題は中断されない

机の下に潜っても、課題の要求は変わらない

ため息や不機嫌な態度でも、課題の量は減らない

逃げようとしても、Tell→Show→Helpで課題を完了する流れは維持する


家庭の生活場面

歯磨きを嫌がって泣いても、歯磨きはスキップされない

片付け中に「疲れた」と言っても、片付けは続く

お風呂前にぐずっても、入浴は延期されない

食事中に席を立っても、食事のルールは変わらない


療育・支援場面

課題から逃げるための奇声に反応して課題を止めない

物を落としても、課題の要求は変わらない

逃避行動が出ても、必要な支援を入れながら課題は完了させる



注目


学校場面

授業中の大声に対して叱らない(行動への注目を減らす)

ふざけて気を引こうとしても、先生はニュートラルな表情を保つ

友だちをつついて注目を得ようとしても、教師は反応を控える

机を叩いても、注意を向けない


家庭場面

わざと大きな音を出しても、親は叱らずニュートラルに対応

兄弟をからかって注目を得ようとしても、行動には反応しない

わざとこぼして気を引こうとしても、叱責はしない

ため息や「ママ見て!」の過剰アピールに反応しない


療育場面

セラピー中に奇声で気を引こうとしても、表情を変えない

セラピストの手を引っ張って注目を得ようとしても、行動には反応しない

わざと物を落としても、拾ってあげない


感覚

※身体的なブロックは推奨されないため、環境調整による“感覚消去”のみを記載しています


学校場面

机を揺らして振動を楽しむ場合、机に滑り止めをつけて揺れにくくする

ペンをカチカチ鳴らす場合、静音ペンに変更する

反響音を楽しむ場合、吸音材を使って音が響きにくい環境にする

机の角を叩く場合、角にクッションをつけて音が出ないようにする


家庭場面

ドアをバタンと閉める感覚が好きな場合、ドアクッションをつける

テーブルを叩いて音を楽しむ場合、マットを敷いて音を減らす

水を撒く感覚が好きな場合、水遊びができない環境にする

スイッチのオンオフを繰り返す場合、スイッチカバーをつける


療育場面

物を投げて落下音を楽しむ場合、落としても音が出ない素材に変更

紙を破く音が好きな場合、破れにくい素材に変更

机をこする音が好きな場合、机に保護シートを貼る

 
 
 

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