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弱化と消去の副作用

  • 執筆者の写真: ABAスクールTogether
    ABAスクールTogether
  • 19 時間前
  • 読了時間: 5分

ABAでは、問題行動を減らす方法として 弱化(Punishment) や 消去(Extinction) が選択肢に入る場合があります。 しかし、これらの手続きには 強い副作用 があり、使い方を誤ると状況が悪化することもあります。


  • 弱化を使ったら攻撃行動が増えた

  • 消去を始めたら行動が激しくなった

  • 別の場面で問題行動が増えた

  • 子どもが支援者を避けるようになった


こうした現象は、ABAの現場で非常に起こりやすいことです。今日は、弱化と消去の副作用の特徴と予防策をわかりやすく紹介します。



弱化の副作用

弱化は即効性がある一方で、次のような副作用が起こりやすい。


✔ ① 弱化を行う人を避ける(Avoidance)

弱化を使うと、 行動ではなく“人”を避けるようになることがある。

先生が叱る → 子どもが先生を避けるようになる


✔ ② 効果が一時的(Temporary Effect)

弱化はその場では効くが、 長期的な行動変化にはつながりにくい


✔ ③ 不適切な般化(Inappropriate Generalization)

ターゲット行動だけでなく、 適切な行動まで減ってしまうことがある。

「大声を出さないで」と叱られる → 話すこと自体が減る


✔ ④ 攻撃行動の増加

弱化は怒りや反発を生み、 叩く・蹴る・物を投げるなどの攻撃行動が増えることがある。


✔ ⑤ 情動反応(Emotional Responses)

  • 泣く

  • 怒る

  • 逃げる

  • 固まる

など、強い感情反応が出ることがあります。


✔ ⑥ 弱化を模倣する(Imitation)

大人が弱化を使うと、 子どもも同じように他者に弱化を使うことがあります。


✔ ⑦ 行動対比(Behavioral Contrast)

弱化を使った場面では問題行動が減るが、 別の場面でその問題行動が増えることがあります。


✔ ⑧ 弱化をやめると行動が戻る(Recovery)

弱化を中断すると、 問題行動が元のレベルに戻ることがある。





消去の副作用


消去は問題行動を維持している強化を取り除く手続きです。 しかし、これも強い副作用があります。


✔ ① 消去バースト(Extinction Burst)

行動が一時的に 激しくなる・増える

叫んでもお菓子がもらえなくなる → 叫びが大きくなる、叩く、泣き叫ぶ


✔ ② 反応のバリエーション(Response Variation)

新しい行動が出る。 不適切なものも出る


✔ ③ 反応強度の増加(Magnitude Increase)

  • 声が大きくなる

  • 叩く力が強くなる

  • 持続時間が長くなる

など、行動が“強く”なる。


✔ ④ 自発的回復(Spontaneous Recovery)

一度減った行動が、 時間が経つと再び出ることがある。


✔ ⑤ リサージェンス(Resurgence)

代替行動も消去されると、 元の問題行動が戻る

B1:叫ぶ → 無視 B2:「ちょうだい」と言う → 強化 ↓ B2も無視される ↓ B1(叫ぶ)が復活


✔ ⑥ 情動反応・攻撃行動

  • 泣く

  • 叫ぶ

  • 叩く

  • 物を投げる

など、強い感情反応が出る。


✔ ⑦ 行動対比(Behavioral Contrast)

ある場面で問題行動を消去すると、 別の場面でその問題行動が増える


✔ ⑧ 望ましい行動まで消えてしまう(Unintentional Extinction)

強化のタイミングが悪いと、 本来強化したい行動が消えてしまうことがある。



消去と弱化の副作用を防ぐための基本原則


  • 弱化は最終手段であり、基本的には使用しない。使用する場合は組織として介入計画を立て、保護者への同意を得て、法的・倫理的な側面を十分に検討すること。

  • 消去は段階的に、情動反応を予測して実施する。使用する場合は組織として介入計画を立て、保護者への同意を得て、法的・倫理的な側面を十分に検討すること。

  • 代替行動(DRA)を必ずセットで教える

  • 適切な行動に対し強化を行う

  • 行動が起こるすべての場面で一貫性を持つ

  • 子どもの安全と感情を最優先にする

  • 記録を取り、必要に応じて手続きを調整する



まとめ:弱化と消去は“強力だからこそ慎重に”


弱化も消去も、使い方を誤ると、


  • 行動が悪化したように見える

  • 子どもが支援者を避ける

  • 感情が荒れる

  • 別の場面で行動が増える


といった副作用が起こります。だからこそ、 副作用を理解し、予測し、丁寧に対応することが大切です



【問題1】

先生が「大声を出したら5分間の休憩なし」という弱化手続きを導入したところ、子どもは大声を出す頻度は減ったが、授業中に先生の近くに行かなくなり、話しかけられても目を合わせなくなった。 このとき最も可能性が高い副作用はどれか。


A. 不適切な般化

B. 弱化を行う人物の回避

C. 行動対比

D. 自発的回復


正解:B  

解説:   弱化は 行動ではなく“弱化を行う人”を避ける 副作用が起こりやすい。



【問題2】

これまで「お菓子ちょうだい!」と叫ぶとお菓子がもらえていた子どもに対し、支援者は消去を導入した。すると、叫び声が大きくなり、泣き叫び、床を叩く行動が増えた。 この現象として最も適切なのはどれか。


A. 消去バースト(反応強度の増加)

B. 行動対比

C. 不適切な般化

D. リサージェンス


正解:A  

解説:   強化が得られなくなると、行動が一時的に激しくなる(消去バースト)。 同時に 強度・音量・持続時間が増えることも典型的。



【問題3】

「廊下を走ったら休憩なし」という弱化を導入したところ、子どもは廊下を走らなくなったが、教室内でも動くことを極端に避け、必要な場面でも立ち上がらなくなった。 この副作用として最も適切なのはどれか。


A. 不適切な般化

B. 行動対比

C. 自発的回復

D. 反応バリエーション


正解:A  

解説:   弱化はターゲット行動だけでなく、関連する適切な行動まで減ってしまうことがある。



【問題4】

叫ぶ行動(B1)を消去し、「ちょうだい」と言う行動(B2)を強化していた。 しかし、支援者が忙しくなり、B2に対する強化が一時的に止まったところ、再び叫ぶ行動(B1)が増えた。 この現象として最も適切なのはどれか。


A. 自発的回復

B. 行動対比

C. リサージェンス

D. 不適切な般化


正解:C  

解説:   代替行動(B2)も消去されると、元の問題行動(B1)が復活する。これがリサージェンス。



【問題5】

「叩いたら5分間の遊びなし」という弱化を導入したところ、叩く行動は減ったが、代わりに物を投げる・大声で怒鳴るなどの攻撃行動が増えた。 このとき最も適切な説明はどれか。


A. 行動対比

B. 反応バリエーション

C. 弱化による情動反応・攻撃行動の誘発

D. 自発的回復


正解:C  

解説:   弱化は怒りや不安を生み、攻撃行動が増える副作用がある。



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