集団随伴性(Group Contingency)
- Together合同会社

- 5 日前
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学校や療育、学童など「集団」で行動を整えたい場面は多くあります。 そんなときに役立つのが 集団随伴性(Group Contingency) です。
集団随伴性とは、 複数の人の行動を、強化(reinforcement)や弱化(punishment)のルールでまとめて管理する方法 のこと。
クラス全体の雰囲気を整えたり、協力行動を促したり、 個別支援と組み合わせることで、行動改善がスムーズに進むことがあります。
ABA では、集団随伴性を次の3種類に分けて考えます。
依存型(Dependent Group Contingency)
独立型(Independent Group Contingency)
相互依存型(Interdependent Group Contingency)
ひとつずつ見ていきましょう。
① 依存型集団随伴性(Dependent Group Contingency)
“特定の子の行動” に集団全体の結果が依存する
依存型は、 集団全体のごほうびが、特定の子(または少数)の行動にかかっている という仕組みです。
例: 「今日は A さんが時間内に課題を終えられたら、クラス全員でゲームタイムにしよう」
依存型集団随伴性 メリット:
特定の子のモチベーションが上がりやすい
クラス全体が応援ムードになりやすい
依存型集団随伴性 注意点:
プレッシャーになりすぎないよう配慮が必要
ターゲットの子を責める雰囲気が生まれないようにする
② 独立型集団随伴性(Independent Group Contingency)
“同じルールを全員に提示し、達成した人だけが強化を得る”
独立型は、 ルールは全員に共通だが、強化を得られるのは達成した人だけ という仕組みです。
例: 「宿題を3日連続で提出できた人は、金曜日にシールをもらえます」
独立型集団随伴性メリット:
個々の努力がそのまま結果につながる
公平性が高い
個別支援と組み合わせやすい
独立型集団随伴性注意点:
達成が難しい子には調整が必要(差別化された基準)
③ 相互依存型集団随伴性(Interdependent Group Contingency)
“集団全員が基準を達成したら、全員が強化を得る”
相互依存型は、 全員が条件を満たしたときに、全員がごほうびを得る という仕組みです。
例: 「クラス全員が5分以内に着席できたら、みんなで読み聞かせタイムにしよう」
相互依存型集団随伴性メリット:
協力行動が生まれやすい
クラスの一体感が高まる
ルールがシンプルでわかりやすい
相互依存型集団随伴性注意点:
達成が難しい子がいる場合、全体が強化を得られない状況が続く可能性
達成が難しい子を責める雰囲気が生まれないようにする
達成が難しい子に対し個別の支援を併用することが大切
集団随伴性が効果的な理由
● 集団の雰囲気が整いやすい
協力・応援・励ましなど、ポジティブな関係が生まれやすい。
● ルールが明確でわかりやすい
「何をしたらどうなるか」が全員に共有される。
● 個別支援と組み合わせるとさらに効果的
特に相互依存型では、個別の成功を支える工夫が重要。
● 教室経営(Classroom Management)に役立つ
教師の負担が減り、学習時間が増える。
どのタイプを選べばいい?
状況や目的によって使い分けます。
協力を促したい → 相互依存型
公平性を重視したい → 独立型
特定の子の行動を伸ばしたい → 依存型
ただし、どのタイプでも 子どもを責める雰囲気をつくらないこと が最も大切です。
まとめ:集団随伴性は“集団の力”を活かす行動支援
集団随伴性(Group Contingency)は、 集団の行動を整え、協力を促し、学習環境をより良くするための ABA の方法 です。
依存型
独立型
相互依存型
それぞれに特徴があり、目的に応じて使い分けることで、 クラスやグループの雰囲気が大きく変わります。







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