DTT ディスクリートトライアル 不連続試行法
- ABAスクールTogether

- 7 時間前
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ABA(応用行動分析)の指導方法の中でも、 ディスクリートトライアル 不連続試行法(DTT:Discrete Trial Training) は特に体系的で、 「スキルを一歩ずつ確実に教える」ことに向いています。
Ivar Lovaas によって開発された方法で、 療育・学校・家庭学習など幅広い場面で使われています。
ディスクリートトライアル不連続試行法(DTT)の基本構造
DTT は、ABA の基本である 三項随伴性(先行刺激 → 行動 → 結果) を使って進めます。
先行刺激(SD):教えるための合図を出す
行動(Response):子どもが反応する
結果(Consequence):正しい反応には強化を与える
この流れを「1試行」として、短いサイクルをテンポよく繰り返します。
DTT の進め方
DTT では、次のような流れでスキルを教えていきます。
教えるターゲット(目標行動)を決める
そのターゲットを複数回練習する
正しい反応が出たらすぐに強化する
必要に応じてプロンプトを入れて成功を導く
特に新しいスキルや難しいスキルでは、 SD の直後にプロンプトを入れて成功体験を積ませる ことが重要です。
不連続試行法の4つのステージ
DTT には、スキルを確実に定着させるための4つの段階があります。 この4段階を順番に進めることで、子どもは確実に弁別できるようになります。
① MT(Mass Trial:集中試行)
同じターゲットを繰り返し提示し、 そのスキルだけに集中して練習する段階。
例: 「赤を指さす」だけを10回連続で練習する。
② DT(Distractor Trial:妨害刺激試行)
ターゲット以外の刺激を混ぜながら練習する段階。 “赤”だけでなく、他の色も並べて弁別を促す。
例: 赤・青・黄のカードを並べて「赤はどれ?」と聞く。
③ ET(Expanded Trial:拡大試行)
ターゲットと他の課題を交互に行い、 ターゲット提示の間隔を広げていく段階。
例: 赤 → 別の課題 → 別の課題 → 赤 → 別の課題 → 赤
④ RR(Random Rotation:ランダムローテーション)
複数のターゲットをランダムに提示し、 確実に弁別できるか最終確認する段階。
例: 「赤はどれ?」 「青はどれ?」 「黄色はどれ?」 をランダムに提示する。
DTT が効果的な理由
不連続試行法が多くの場面で使われるのは、次のような理由があります。
● スキルを小さく分けて確実に教えられる
成功体験が積み重なりやすい。
● 反応と結果の関係が明確
正しい行動にすぐ強化が入るため、学習が進みやすい。
● データを取りやすい
どの段階でできているかが明確になる。
● 自閉スペクトラム症の子どもにも適した構造化された方法
見通しが立ちやすく、混乱が少ない。
まとめ:不連続試行法は“確実に身につく”指導法
不連続試行法(DTT)は、 スキルをひとつずつ、確実に、体系的に教えるための方法 です。
三項随伴性を使う
成功を積み重ねる
4つのステージで確実に定着させる
この流れを押さえることで、 子どもが新しいスキルを安心して学べる環境が整います。
■問1
DTT の基本構造として正しいものはどれですか?
A:刺激 → 強化 → 結果
B:行動 → 結果 → 先行刺激
C:先行刺激 → 行動 → 結果
D:結果 → 行動 → 先行刺激
正解:C
解説:DTT は三項随伴性(先行刺激→行動→結果)を使って進めます。
■問2
DTT の最初のステージ MT(集中試行)の特徴として最も適切なのはどれですか?
A:複数のターゲットをランダムに提示する
B:ターゲットと他の課題を交互に行う
C:ターゲット以外の刺激を混ぜて弁別を促す
D:同じターゲットを繰り返し提示して集中的に練習する
正解:D
解説:MT は「同じターゲットだけを繰り返す」段階です。
■問3
DT(妨害刺激試行)の目的として正しいものはどれですか?
A:ターゲット提示の間隔を広げる
B:複数のターゲットをランダムに提示する
C:ターゲット以外の刺激を混ぜて弁別を促す
D:ターゲットを一つだけ提示する
正解:C
解説:DT はターゲット以外の刺激を混ぜて弁別を強める段階です。
■問4
ET(拡大試行)の例として最も適切なのはどれですか?
A:赤 → 青 → 黄をランダムに提示する
B:赤だけを10回連続で提示する
C:赤 → 別課題 → 別課題 → 赤 のように間隔を広げる
D:赤と青を同時に提示して選ばせる
正解:C
解説:ET はターゲット提示の間隔を広げる段階です。
■問5
DTT が効果的な理由として最も適切なのはどれですか?
A:自然な環境でのみ学習が進むため
B:強化を使わずに学習できるため
C:スキルを小さく分けて確実に教えられるため
D:子どもが自由に行動できるため
正解:C
解説:DTT はスキルを細かく分け、成功体験を積み重ねやすい構造化された方法です。
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