MO(動機づけ操作) と SD(弁別刺激)
- ABAスクールTogether

- 2月11日
- 読了時間: 4分
更新日:2月13日
行動には必ず「きっかけ」があります。
ABAでは、この“きっかけ”の中でも特に重要なものとして MO(動機づけ操作) と SD(弁別刺激) があります。この2つを理解すると、 「なぜ今この行動が起きたのか」 「どうすれば行動を変えやすくなるのか」 がぐっと見えやすくなります。
この記事では、MO・SDの違いを説明します。
SD(弁別刺激)とは?
SDは、 “今ならその行動をすると良いことが起きるよ”と教えてくれる合図 のようなものです。
✔ SDのイメージ
自動販売機の「販売中ランプ」 → お金を入れれば飲み物が出る(強化が得られる)
教室で先生が「始めます」と言う → 授業が始まり、指示に従うと褒められる
SDがあるときだけ強化される経験が積み重なることで、 その合図があると行動が起きやすくなるのです。
MO(動機づけ操作)とは?
MOは、 “その強化子がどれくらい欲しいか”を一時的に変えるもの です。
✔ MOのイメージ
のどが渇いている(MO ↑) → 水を探す行動が増える
お腹いっぱい(MO ↓) → 食べ物への興味が下がる
MOは
強化子の価値を上げたり下げたりする(価値の変化)
行動を起こしやすくしたり、起こりにくくしたりする(誘発性の変化)
という2つの働きを持っています。
MOとSDはどう違う?
役割 | SD | MO |
何を知らせる? | 強化子が「利用可能」かどうか | 強化子が「どれだけ欲しいか」 |
例 | 自販機の販売中ランプ | のどの渇き |
行動への影響 | 行動が“できる状況”を知らせる | 行動を“したい気持ち”を高める |
わかりやすいまとめ
SDは「手に入るよ」 MOは「欲しいよ」
【問題1】
放課後、先生が「そろそろ帰りの会を始めます」と声をかけると、子どもたちは自然と席に戻り始めた。 このときの先生の声かけは何に当たるか?
A. MO
B. SD
C. 強化子
D. 弱化子
答え:B
解説: 先生の声かけは「今、席に戻ると強化される状況だよ」という“合図”。 → 強化子の利用可能性を知らせるので SD。
【問題2】
子どもが昼食前でお腹が空いているとき、いつもより「おやつちょうだい」と言う頻度が増えた。 このとき「お腹が空いている状態」は何に当たるか?
A. SD
B. MO
C. 強化スケジュール
D. 反応クラス
答え:B
解説: 空腹は「食べ物の価値を上げる」状態。 → 強化子の価値を変えるので MO。
【問題3】
自販機の前で「販売中」のランプがついているのを見て、子どもがお金を入れてジュースを買った。 このとき「販売中ランプ」は何に当たるか?
A. MO
B. SD
C. 強化子
D. 反応努力量
答え:B
解説: ランプは「今なら買えるよ」という合図。 → 強化子(ジュース)が“利用可能”であることを知らせる SD。
【問題4】
家に帰った直後、子どもはとても喉が渇いていて、水を探す行動が増えた。 このとき「喉の渇き」は何に当たるか?
A. SD
B. MO
C. 弱化子
D. 刺激般化
答え:B
解説: 喉の渇きは「水の価値を上げる」状態。 → 強化子の価値を変えるので MO。
【問題5】
先生が「片付けの時間です」と言うと、普段は片付けを渋る子どもも片付けを始めた。 このときの先生の声かけは何に当たるか?
A. SD
B. MO
C. 強化子
D. 反応連鎖
答え:A
解説: 声かけは「片付けると強化される状況が始まった」という合図。 → SD。
【問題6】
子どもが遊び疲れていて、普段より「休憩したい」と言う頻度が高くなった。 このとき「疲れている状態」は何に当たるか?
A. SD
B. MO
C. 弱化子
D. 刺激等価性
答え:B
解説: 疲労は「休憩の価値を上げる」状態。 → 強化子の価値を変えるので MO。
【問題7】
母親が「宿題終わったらゲームしていいよ」と声をかけると、子どもはすぐに宿題を終わらせた。 このとき母親の声かけは何に当たるか?
A. SD
B. MO
C. 強化子
D. 反応努力量
答え:A
解説: 「宿題を終えるとゲームができる」という強化の利用可能性を知らせている。 → SD。
✨ABAスクールTogetherでは、初学者から経験者まで、体系的にABAを学べます✨
▶︎ABA初学者で支援員・教師・保護者など児童に直接接する方
▶︎ABA初学者で行政や事業所で保護者面談・保護者支援を担当される方
▶︎ABA経験者でスーパーバイザー国際資格を目指したい方
皆様のご受講お待ちしております。




コメント