ABAの歴史
- Together合同会社

- 2月7日
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ABA(Applied Behavior Analysis/応用行動分析)は、行動を科学的に理解し、より良い行動を増やすための実践的な学問です。 言語、コミュニケーション、ソーシャルスキル、セルフヘルプ、安全スキルなど、日常生活に欠かせない力を育てるために、世界中で活用されています。
今回は、ABA がどのように発展してきたのか、その歴史をわかりやすく紹介します。
ABA のはじまり:
行動を“科学”として見る視点(1897〜1930年代)
ABA のルーツは、19世紀末の心理学研究にさかのぼります。
1897年:イワン・パブロフが古典的条件づけを研究
1913年:ジョン・B・ワトソンが「行動主義」を提唱
1924年:ワトソンが著書『Behaviorism』を出版
「行動は観察できる」「行動には法則性がある」という考え方が、この時期に形づくられました。
スキナーによる行動分析の基盤づくり
(1930〜1950年代)
ABA の発展に欠かせないのが B.F. スキナー です。
1938年:『Behavior of Organisms』を出版
1953年:『Science and Human Behavior』を出版
1957年:『Verbal Behavior』を出版
スキナーは、強化や弱化といった「行動が変わる仕組み」を体系化し、現在の ABA の基礎を築きました。
ABA が“応用の科学”として確立(1960〜1970年代)
ABA が正式に「応用の科学」として定義されたのは 1968年 です。
1968年:ベア、ウルフ、リスリーが 「応用行動分析の現在の次元(Seven Dimensions of ABA)」 を発表
同年、JABA(Journal of Applied Behavior Analysis) が創刊
この頃、UCLA では イヴァー・ロヴァス が自閉スペクトラム症の子どもたちへの支援を開始し、ABA の実践が大きく広がっていきました。
ABA が世界に広がる時代へ(1980〜2000年代)
1980年代以降、ABA は教育・福祉・医療の分野で急速に広まりました。
1987年:ロヴァスが DTT(離散試行訓練)の成果を発表
1987年:クーパー・ヘロン・ヒュワードによる 『Applied Behavior Analysis(通称 Cooper 本)』出版
1998年:行動分析士認定委員会(BACB)設立
2007年:行動分析専門家協会(APBA)設立
専門家を育てる仕組みが整い、ABA は国際的な学問として確立していきました。
まとめ:ABA の歴史は「行動を理解する」ための積み重ね
ABA の歴史を振り返ると、 「行動には理由がある」 というシンプルな気づきから始まり、100年以上の研究と実践を経て、今の形になっていることがわかります。
そして現在も、教育、福祉、医療、家庭など、さまざまな場面で ABA は活用されており、さらにその適応範囲は広がり続けています。
ABAは 行動を理解しより良い行動を育てるための科学として、これからも多くの人の学びや成長を支え、新しい可能性を広げていきます。



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