レスポンデント行動(Respondent Behavior):古典的条件づけ(Classical Conditioning)
- ABAスクールTogether

- 3月4日
- 読了時間: 5分
更新日:3月16日
「ベルが鳴ると犬がよだれを垂らす」 この有名な実験を聞いたことがある方は多いと思います。
これは 古典的条件づけ(Classical Conditioning) と呼ばれる学習のしくみで、 ロシアの生理学者 イワン・パブロフ が発見しました。
今回は、パブロフの犬の例を使って、古典的条件づけをわかりやすく解説します。
古典的条件づけとは?
古典的条件づけとは、 もともと反応を引き起こさない刺激(中性刺激)が、別の刺激と結びつくことで、反応を引き起こす刺激に変わる学習のプロセス のことです。
難しく聞こえますが、パブロフの犬の例を使うととてもシンプルに理解できます。
パブロフの犬で学ぶ4つのステップ
① 無条件刺激(Unconditioned Stimulus) → 無条件反応(Unconditioned Response)
まず、犬に エサ(無条件刺激) を見せると、 犬は自然に よだれを垂らします(無条件反応)。
これは学習しなくても生まれつき起こる反応です。
② 中性刺激(Neutral Stimulus) → 中性反応(Neutral Response)
次に、犬に ベルの音(中性刺激) を聞かせても、 犬は特に反応しません(中性反応)。
ベルの音は、この時点では何の意味も持っていません。
③ 無条件刺激 + 中性刺激 → 無条件反応
ここで、 ベルの音 → エサが出てくる という組み合わせを何度も繰り返します。
ベルが鳴る
すぐにエサが出てくる
犬はよだれを垂らす
この経験が積み重なることで、犬は「ベル=エサが来る」と学習していきます。
④ 条件刺激(Conditioned Stimulus) → 条件反応(Conditioned Response)
やがて、エサがなくても ベルの音(条件刺激)だけで、犬はよだれを垂らす(条件反応) ようになります。
もともとは意味のなかったベルの音が、 エサと結びついたことで「反応を引き起こす刺激」に変わったのです。
これが古典的条件づけの完成です。
古典的条件づけは日常にもたくさんある
パブロフの犬の例は有名ですが、実は私たちの日常にも古典的条件づけはあふれています。
病院の匂いをかぐと緊張する
スマホの通知音でドキッとする
好きな人の香りで気持ちが明るくなる
雷の音で怖くなる
どれも、ある刺激が別の経験と結びついた結果です。
古典的条件づけ・オペラント条件付け の違いは?
ABA を学ぶと、古典的条件づけとオペラント条件付けを混同しやすいですが、2つはまったく違う学習です。
学習の種類 | 何で学習する? | 例 |
古典的条件づけ | 刺激と反応の結びつき | ベルの音 → よだれ |
オペラント条件づけ | 行動の結果で学習 | 座る → ごほうびがもらえる |
古典的条件づけは「刺激の連合」、 オペラント条件づけは「結果による学習」です。
ABAでは、オペラント条件づけを中心に支援を組み立ていくことが多いです。
まとめ:古典的条件づけは「刺激と反応の結びつき」を理解する鍵
古典的条件づけは、 刺激と反応がどのように結びつくのか を理解するための基本的な学習理論です。
無条件刺激 → 自然な反応
中性刺激 → 反応なし
組み合わせの繰り返し
中性刺激が条件刺激に変わる
この流れを知っておくと、 行動の背景にある「学習のしくみ」が見えやすくなります。
■問1
古典的条件づけとはどのような学習のしくみですか?
A:行動の結果によって学習が起こるしくみ
B:刺激と反応の結びつきによって学習が起こるしくみ
C:観察によって行動をまねるしくみ
D:強化子を使って行動を増やすしくみ
正解:B
解説:古典的条件づけは「刺激の連合」による学習です。
■問2
パブロフの犬の実験で、エサはどの分類に当たりますか?
A:中性刺激
B:条件刺激
C:無条件刺激
D:条件反応
正解:C
解説:エサは学習しなくても自然に反応を引き起こす「無条件刺激」です。
■問3
ベルの音が「条件刺激」になるのはどの段階ですか?
A:最初にベルを聞かせたとき
B:ベルとエサを何度も組み合わせたあと
C:エサを見せたとき
D:犬がよだれを垂らさなくなったとき
正解:B
解説:中性刺激(ベル)が無条件刺激(エサ)と繰り返し提示されることで条件刺激に変わります。
■問4
次のうち、古典的条件づけの例として最も適切なのはどれですか?
A:宿題をしたらごほうびがもらえる
B:雷の音を聞くと怖くなる
C:座るとおやつがもらえる
D:褒められたので行動が増える
正解:B
解説:雷の音(刺激)と恐怖(反応)が結びつくのは古典的条件づけです。
■問5
古典的条件づけとオペラント条件づけの違いとして正しいものはどれですか?
A:どちらも行動の結果で学習する
B:どちらも刺激の連合で学習する
C:古典的条件づけは刺激の連合、オペラント条件づけは結果による学習
D:古典的条件づけは強化子を使うが、オペラント条件づけは使わない
正解:C
解説:古典的条件づけ=刺激の連合、オペラント条件づけ=行動の結果による学習です。
✨ABAスクールTogetherでは、初学者から経験者まで、体系的にABAを学べます✨
▶︎ABA初学者で支援員・教師・保護者など児童に直接接する方
▶︎ABA初学者で行政や事業所で保護者面談・保護者支援を担当される方
▶︎ABA経験者でスーパーバイザー国際資格を目指したい方
皆様のご受講お待ちしております。


コメント