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情動反応・誘発反応への対応

  • 執筆者の写真: ABAスクールTogether
    ABAスクールTogether
  • 22 時間前
  • 読了時間: 5分

ABAの介入を始めると、 「行動は減ったけど、怒りっぽくなった」 「泣く・叫ぶ・手が出るなどの反応が増えた」 そんな経験はありませんか?


実はこれは、ABAの世界ではよく知られた現象で、 情動反応(Emotional Responses) と 誘発反応(Elicited Behaviors) と呼ばれます。


今日は、これらの反応がなぜ起こるのか、どう対応すればいいのかを、わかりやすくまとめます。



情動反応とは?


情動反応とは、 介入によって生じる怒り・不安・いらだちなどの感情的な反応 のこと。

特に起こりやすいのは…

  • 消去(Extinction)

  • 弱化(Punishment)

  • 強化の撤去

など、これまで得られていた強化が急に得られなくなる場面


✔ 例

お菓子が欲しくて泣く → これまではもらえていた ↓ 介入で「泣いても渡さない(消去)」に変える ↓ 泣きが強くなる、叫ぶ、叩くなどが増える

これは 消去バースト と呼ばれる自然な反応です。



誘発反応とは?


誘発反応とは、 生理的・反射的に起こる反応 のこと。


例:

  • 汗をかく

  • 心拍数が上がる

  • 体がこわばる


これらは「わざと」ではなく、 ストレスや不安が高まったときに自然に出る反応です。



なぜ情動反応・誘発反応が起こるの?


✔ ① 強化が得られなくなる

→ 不満・怒り・混乱が生じる


✔ ② 新しいルールに慣れていない

→ 不安や抵抗が出る


✔ ③ 介入が急すぎる

→ ストレスが大きくなる


✔ ④ コーピングスキル(対処スキル)が未発達

→ 感情をうまく処理できない



情動反応・誘発反応への対応


① 情動反応を“予測”しておく

「起こるかもしれない」と知っているだけで、支援者の心構えが変わる。


②手続きを調整する

  • 消去を急にしない

  • 強化スケジュールをゆっくり薄める

  • プロンプトを段階的に減らす

  • 代替行動を同時に教える(DRA)


③ コーピングスキルを教える

  • 深呼吸

  • ストレスボール

  • 休憩の取り方

  • 気持ちの言語化

  • 「助けて」と言う練習

行動介入と並行して、感情の扱い方も教えることが大切です。



ケース例


Aくんは「叫ぶとおもちゃがもらえる」経験を繰り返していた。

介入として 消去(叫んでもおもちゃを渡さない) を導入すると…


  • 叫びが強くなる

  • 叩くなどの攻撃行動が出る

  • 泣く・体がこわばる


など、情動反応・誘発反応が見られた。



支援者は次のように対応した。


✔ ① 情動反応を認める

「今はつらいよね」と共感的に対応。

✔ ② データを取り、強度を評価

反応が強すぎる場合は手続きを調整。

✔ ③ DRA(代替行動の強化)を導入

「ちょうだい」と言えたらすぐに強化。

✔ ④ コーピングスキルを提供

  • ストレスボール

  • 深呼吸

  • 落ち着くスペース

これにより、Aくんは徐々に叫ぶ行動が減り、 代わりに「ちょうだい」と言えるようになった。



まとめ:行動介入は“感情”もセットで考える


行動が変わるとき、 感情も揺れ動くのは自然なこと


大切なのは…

  • 情動反応・誘発反応を理解する

  • 予測し、観察し、必要に応じて調整する

  • 代替行動とコーピングスキルを同時に教える


行動だけでなく、 子どもの気持ちも大切にする介入が、長期的な成功につながります。




【問題1】

これまで「お菓子ちょうだい!」と叫ぶと必ずもらえていた子どもに対し、支援者は 消去(叫んでも渡さない) を導入した。すると、叫び声が大きくなり、泣き叫び、床を叩く行動が増えた。 このとき最も適切な説明はどれか。


A. 新しい問題行動が学習された

B. 誘発反応が起きている

C. 消去バーストによる情動反応が起きている

D. 強化スケジュールが薄すぎるため起きている



正解:C  

解説:   強化が得られなくなったことで 情動反応が一時的に強くなる(消去バースト)。 誘発反応は生理的反応(汗・心拍など)を指すためBは不正解。



【問題2】

タブレットの使用時間を制限する介入を始めたところ、子どもは


  • 顔が赤くなる

  • 呼吸が早くなる


といった反応を示した。 これらの反応として最も適切なのはどれか。


A. 新しい問題行動の獲得

B. 誘発反応(Elicited Behaviors)

C. 代替行動の形成

D. 強化の不足による行動減少


正解:B  

解説:   これらは 生理的・反射的に起こる誘発反応。 意図的な問題行動ではない。



【問題3】

「要求を叫び声ではなく“ちょうだい”で伝える」介入を行ったところ、叫び声は減ったが、代わりに 叩く・物を投げる などの攻撃行動が増えた。 このとき最も適切な対応はどれか。


A. 消去を続け、攻撃行動も無視する

B. 介入を中止し、元の強化に戻す

C. 手続きを見直し、DRA(代替行動強化)を強化する

D. 攻撃行動を弱化する



正解:C  

解説:   攻撃行動の増加は 情動反応の高まり の可能性が高い。 この場合は 代替行動の強化(DRA)を強め、手続きを調整 するのが適切。




【問題4】

「順番を待つ」スキルを教え、教室では落ち着いて待てるようになった。しかし、校庭では怒りっぽくなり、順番を抜かそうとする行動が増えた。 この現象として最も適切なのはどれか。


A. 情動反応

B. 般化不足

C. 誘発反応

D. スケジュール・シンニングの失敗


正解:B  

解説:   場面が変わると行動が出なくなるのは 般化不足。 怒りっぽさは情動反応に見えるが、根本は「スキルが般化していない」こと。



【問題5】

「片付け」を教えるために、片付けをしないときの強化を撤去したところ、子どもは泣きながら床に座り込み、しばらく動けなくなった。 支援者がまず行うべき評価として最も適切なのはどれか。


A. 泣き行動を無視し続けるべきか判断する

B. 泣きの頻度・強度・持続時間を記録する

C. 強化スケジュールを元に戻す

D. 弱化手続きを追加する



正解:B  

解説:   情動反応が強い場合、まず 頻度・強度・持続時間を評価し、手続きが適切か判断する 必要がある。




【問題6】

消去手続きを導入したところ、子どもは強い情動反応を示し、泣きながら「どうしたらいいかわからない」と訴えた。 このとき最も適切な支援はどれか。


A. 消去を中止し、強化を戻す

B. 泣き行動を無視し続ける

C. コーピングスキル(深呼吸・休憩・気持ちの言語化)を教える

D. 強化スケジュールをさらに薄くする


正解:C  

解説:   情動反応が強い場合、感情の扱い方(コーピングスキル)を教えることが不可欠

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