行動分析学の4つの領域
- Together合同会社

- 2月7日
- 読了時間: 3分
ABA(応用行動分析)を学んでいると、「行動分析学には4つの領域がある」という話を耳にすることがあります。 しかし、専門用語が多くて少しとっつきにくいと感じる方も多いかもしれません。
そこで今回は、行動分析学を構成する4つの領域を、できるだけわかりやすく紹介します。
4つの領域とは?
行動分析学は、大きく次の4つに分けられます。
行動主義(Behaviorism)
実験行動分析(EAB)
応用行動分析(ABA)
行動分析に基づく実践(Practice)
この4つは、役割も目的も少しずつ異なりますが、すべてがつながり合って、今の ABA の実践を支えています。
1. 行動主義:行動をどう捉えるかという“哲学”
行動主義は、行動分析学の土台となる考え方です。
「行動は観察できるものに基づいて理解する」
「行動には必ず原因がある」
といった哲学的な視点を提供します。
理論と哲学が中心なので、扱う範囲はとても広い一方、実験データがない部分も含むため、精密さは高くありません。
2. 実験行動分析(EAB):行動の“基本原理”を明らかにする研究
EAB は、行動の仕組みを実験で明らかにする領域です。
行動がどのように変わるのか
どんな環境変化が行動に影響するのか
といった「行動の基本原理」を発見することが目的です。
研究室での実験が中心で、精密なデータを積み重ねていきます。
3. 応用行動分析(ABA):社会的に重要な行動を改善する研究
ABA は、EAB で見つかった原理を、実際の生活場面に応用する研究領域です。
コミュニケーション
ソーシャルスキル
自立スキル
問題行動の改善
など、社会的に意味のある行動を対象に、実験的に効果を検証します。
ABA の研究があるからこそ、現場で使える支援技術が生まれています。
4. 行動分析に基づく実践(Practice):実際の支援の現場
最後の領域が、私たちが日々目にする「ABA の実践」です。
行動変容プログラムの設計
支援の実施
効果の評価
など、クライアントの生活をより良くするための具体的な支援がここに含まれます。
現場では個々のクライアントに合わせて対応しなければならないため、応用力が求められます。
4つの領域は“縦につながる一本の線”
これら4つの領域は、独立しているようでいて、実はしっかりとつながっています。
行動主義が考え方の土台をつくり
EABが行動の基本原理を明らかにし
ABAがその原理を社会的に重要な行動に応用し
実践が実際の生活の中で人々を支える
という流れです。
どれか一つが欠けても、今の ABA は成り立ちません。
まとめ:ABA を支える4つの視点を知ると、実践がもっと深まる
行動分析学の4つの領域を理解すると、 「なぜこの支援方法が効果的なのか」 「どこまでが研究で、どこからが実践なのか」 といった視点がクリアになります。
ABA は、哲学・研究・応用・実践が積み重なってできた学問です。 その背景を知ることで、日々の支援や教育がより深く、より確かなものになっていきます。



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