内的妥当性・外的妥当性・社会的妥当性
- ABAスクールTogether

- 2月9日
- 読了時間: 5分
更新日:2月13日
ABA(応用行動分析)では、介入が本当に効果をもたらしたのかを判断するために、研究の「妥当性」という考え方がとても重要になります。
この記事では、行動分析の基礎である Internal Validity(内的妥当性) External Validity(外的妥当性) Social Validity(社会的妥当性)を、解説します。
1. Internal Validity(内的妥当性)とは?
内的妥当性とは、 行動の変化(従属変数)が、介入(独立変数)によって起きたとどれだけ確信できるか を示す指標です。
内的妥当性が高いほど、
実験的統制が強く
介入と行動変化の関係が明確 になります。
● 例
リサの勝手に発言する行動が減り、手を挙げる行動が増えた。 その間、他の介入や環境変化は一切なし。 → この場合、トークンシステムが行動変化の原因だと強く言える。
Extraneous Variables(外的変数)
外的変数とは、 実験中に一定に保つべき環境要因 のことです。
● 例
明るさ
部屋の環境
温度
また、予期せず起きた Confounding Variables(交絡変数) も外的変数に含まれます。
● 例
地震
突然の騒音
予想外の訪問者
これらが起きると、行動変化が介入によるものか判断しにくくなります。
2. External Validity(外的妥当性)とは?
外的妥当性とは、 研究結果が他の人・場所・状況にも一般化できるかどうか を示す指標です。外的妥当性は Replication(反復) によって支えられます。
● 反復の種類
Intrasubject replication:同じ個人で繰り返す
Intersubject replication:別の個人でも同じ効果が出るか確認する
● 例
トークンシステムが別の教室・別の子どもたちでも同じように効果を示した。
3. Social Validity(社会的妥当性)とは?
Social Validity は、ABAの7つの次元のうち Applied(応用) に関わる概念です。
以下の3点を評価します:
ターゲット行動は社会的に適切か?
介入は現場にとって受け入れられるものか?
得られた行動変化は意味のあるものか?
つまり、 「この介入は本当にその人の生活に良い影響を与えたのか?」 を問う視点です。
内的妥当性・外的妥当性・社会的妥当性
妥当性 | 概念 | 意味 | 重要ポイント |
内的妥当性 | Internal Validity | 行動変化が介入によるものか | 最重要。実験的統制の強さ |
外的妥当性 | External Validity | 他の状況への一般化 | 反復によって確認 |
社会的妥当性 | Social Validity | 社会的に意味のある変化か | 行動・介入・結果の妥当性 |
【問題1】
リサの「勝手に発言する行動」が減り、「手を挙げる行動」が増えた。観察期間中、他の介入や環境変化は一切なかった。この状況で最も強く示されている妥当性はどれか。
A. External Validity(外的妥当性)
B. Social Validity(社会的妥当性)
C. Internal Validity(内的妥当性)
D. Construct Validity(構成概念妥当性)
答え:C
解説: 行動変化が介入によるものだと確信できる → 内的妥当性。
【問題2】
ある教室で導入したトークンシステムが効果を示したため、別の教室・別の子どもたちでも同じ手続きを行ったところ、同様の改善が見られた。この状況で最も示されている妥当性はどれか。
A. Internal Validity(内的妥当性)
B. External Validity(外的妥当性)
C. Social Validity(社会的妥当性)
D. Statistical Validity(統計的妥当性)
答え:B
解説: 他の状況・他者にも一般化できている → 外的妥当性。
【問題3】
ある介入で「ターゲット行動は社会的に適切か?」「介入は現場で受け入れられるか?」「得られた行動変化は意味があるか?」を確認した。この評価が示している妥当性はどれか。
A. External Validity(外的妥当性)
B. Social Validity(社会的妥当性)
C. Internal Validity(内的妥当性)
D. Reliability(信頼性)
答え:B
解説: 行動・介入・結果が“社会的に意味があるか”を問う → 社会的妥当性。
【問題4】
実験中に突然の騒音が発生し、子どもの行動が大きく変化した。この場合、最も脅かされている妥当性はどれか。
A. Internal Validity(内的妥当性)
B. External Validity(外的妥当性)
C. Social Validity(社会的妥当性)
D. Predictive Validity(予測的妥当性)
答え:A
解説: 予期せぬ外的変数(交絡変数)が入り、介入の効果か判断できなくなる。
【問題5】
ある介入が非常に効果的であったが、現場の教師から「この方法は現実的ではない」「負担が大きい」と指摘があった。この場合、最も問題となっている妥当性はどれか。
A. Internal Validity(内的妥当性)
B. External Validity(外的妥当性)
C. Social Validity(社会的妥当性)
D. Construct Validity(構成概念妥当性)
答え:C
解説: 現場で受け入れられない → 社会的妥当性の問題。
【問題6】
研究者が「この介入は他の学校でも同じように効果が出るはずだ」と主張しているが、実際には1人の子どもにしか実施していない。この主張を支えるために最も必要な妥当性はどれか。
A. Internal Validity(内的妥当性)
B. External Validity(外的妥当性)
C. Social Validity(社会的妥当性)
D. Reliability(信頼性)
答え:B
解説: 他の状況・他者への一般化には反復(replication)が必要 → 外的妥当性。
【問題7】
介入によって行動が改善したが、改善した行動が本人の生活にほとんど影響していなかった。この場合、最も不足している妥当性はどれか。
A. Internal Validity(内的妥当性)
B. External Validity(外的妥当性)
C. Social Validity(社会的妥当性)
D. Statistical Validity(統計的妥当性)
答え:C
解説: 行動変化が“意味のある変化”になっていない → 社会的妥当性。
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