効果的な強化(Effective Reinforcement)
- ABAスクールTogether

- 2月8日
- 読了時間: 5分
更新日:2月13日
ABA では、行動を増やすために「強化」を使います。 しかし、ただ褒めればいい、ただごほうびを渡せばいい、というわけではありません。
強化には“効果的に働く条件”があるのです。
この記事では、強化を最大限に活かすための5つのポイントを、わかりやすく紹介します。
1. 即時性(Immediate)
行動の直後に強化すること。
強化は、行動とできるだけ近いタイミングで行うほど効果が高まります。
例
子どもが片付けを始めた瞬間に「いいね!」と声をかける
宿題に取りかかったらすぐにシールを渡す
数分後に褒めても、子どもは「何を褒められているのか」がわからなくなってしまいます。
2. 明確さ・際立ち(Distinct)
強化が“はっきりと伝わる”こと。
強化がぼんやりしていると、行動に影響を与えにくくなります。
褒めるときは、笑顔・声のトーン・ジェスチャーを使ってわかりやすく
ごほうびを渡すときは、相手の注意がこちらに向いている状態で
「なんとなく褒められた気がする」では、強化として弱くなってしまいます。
3. 記述性(Descriptive)
どの行動がよかったのかを具体的に伝えること。
NG:「いい子だね」
OK:「自分から片付けを始めたのがすごくよかったよ」
行動を具体的に伝えることで、 「何をすると褒められるのか」 が明確になり、行動が安定して増えていきます。
4. 好みの一致(Preferred)
その人にとって“本当に強化になるもの”を使うこと。
強化は、相手が「嬉しい」と感じて初めて強化として機能します。
ある子は褒め言葉が好き
別の子はシールが好き
また別の子は静かな時間がごほうびになることも
「みんなが好きな強化子」は存在しません。 その人に合わせた強化子の選定がとても重要です。
5. バリエーション(Varied)
同じ強化を繰り返しすぎないこと。
強化も“慣れ”が起きます。 同じ褒め言葉、同じごほうびばかりだと、効果が薄れてしまいます。
褒め方を変える
ごほうびの種類をローテーションする
強化の形式を変える(言葉 → スタンプ → 選べる時間 など)
少しの変化が、強化の新鮮さを保ちます。
まとめ
効果的な強化には、次の5つが欠かせません。
即時性:すぐに強化する
明確さ:強化がはっきり伝わる
記述性:どの行動がよかったか具体的に伝える
好みの一致:その人にとって嬉しい強化を使う
バリエーション:強化をマンネリ化させない
この5つを意識するだけで、 子どもの行動は驚くほど安定し、伸びやすくなります。
【問題1】
子どもが片付けを始めた瞬間には声をかけず、5分後に「さっき片付けてえらかったね」と褒めた。 このとき最も問題となっている強化の条件はどれか。
A. 記述性
B. 明確さ
C. 即時性
D. バリエーション
答え:C
解説: 行動と強化のタイミングが離れると、何を強化されたのかが不明確になる。
【問題2】
教師が「いいね」と褒めたが、無表情で声も小さく、子どもは褒められたことに気づかなかった。 このとき最も欠けている強化の条件はどれか。
A. 明確さ(際立ち)
B. 好みの一致
C. 記述性
D. 即時性
答え:A
解説: 強化が“はっきり伝わる”ことが重要 → 明確さが不足。
【問題3】
子どもが自分から宿題を始めたとき、教師が「自分から始めたのがすごくよかったよ」と伝えた。 この強化が特に満たしている条件はどれか。
A. 記述性
B. バリエーション
C. 好みの一致
D. 明確さ
答え:A
解説: どの行動がよかったのかを具体的に伝える → 記述性。
【問題4】
Aくんは褒め言葉よりも「一人で静かに過ごす時間」が好きだが、支援者は毎回「よくできたね!」と声かけだけで強化していた。 このとき最も欠けている強化の条件はどれか。
A. バリエーション
B. 好みの一致
C. 即時性
D. 記述性
答え:B
解説: 強化は“本人が嬉しいと感じるもの”である必要がある。
【問題5】
支援者が毎回同じ褒め言葉「いいね!」だけを使っていたところ、子どもの反応が徐々に弱くなってきた。 このとき最も必要な強化の条件はどれか。
A. 記述性
B. 明確さ
C. バリエーション
D. 好みの一致
答え:C
解説: 同じ強化は慣れが起きる → バリエーションが必要。
【問題6】
子どもが課題に取りかかった瞬間に支援者がシールを渡したが、子どもは別の方向を見ていて気づかなかった。 このとき最も欠けている強化の条件はどれか。
A. 明確さ
B. 記述性
C. 即時性
D. 好みの一致
答え:A
解説: 強化は“相手が受け取れる状態”で提示される必要がある。
【問題7】
支援者が「片付けを始めた瞬間に褒める」「片付け終わったらシール」「片付けの途中でハイタッチ」など、複数の強化形式をローテーションして使っていた。 この対応が特に満たしている強化の条件はどれか。
A. 記述性
B. バリエーション
C. 好みの一致
D. 即時性
答え:B
解説: 強化の形式を変えることで新鮮さを保つ → バリエーション。
✨ABAスクールTogetherでは、初学者から経験者まで、体系的にABAを学べます✨
▶︎ABA初学者で支援員・教師・保護者など児童に直接接する方
▶︎ABA初学者で行政や事業所で保護者面談・保護者支援を担当される方
▶︎ABA経験者でスーパーバイザー国際資格を目指したい方
皆様のご受講お待ちしております。






コメント