top of page

単一事例デザイン(Single-Subject Design)

  • 執筆者の写真: ABAスクールTogether
    ABAスクールTogether
  • 19 時間前
  • 読了時間: 5分

ABA(応用行動分析)では、 一人の行動が介入によってどう変化したか を丁寧に追うために 単一事例デザイン(Single-Subject Design) がよく使われます。


単一事例デザインは、


  • ベースライン(介入前)

  • 介入(Treatment)


の2つの段階を比較しながら、 介入の効果を科学的に検証する方法 です。

集団平均ではなく、 その子自身の変化 を見られるのが最大の特徴です。


単一事例デザインが大切にしている3つのポイント


単一事例デザインが成立するためには、次の3つが欠かせません。


① グラフによる視覚的分析(Visual Analysis)

データは必ずグラフ化し、

  • 傾向(Trend)

  • 水準(Level)

  • 変動(Variability)

  • 即時効果(Immediacy)

などを視覚的に確認します。


② 安定したデータが集まるまで繰り返し測定(Repeated Measurement)

ベースラインが安定しないと、 介入後の変化が“本物”かどうか判断できません。


③ 交絡変数を排除するデザイン(Control of Confounding Variables)

「介入以外の要因で変化したのでは?」 という疑いを排除するため、 デザインそのものに工夫が必要です。




単一事例デザインの4つの主要タイプ

画像にあった4つのデザインを、現場で使えるレベルでわかりやすく解説します。



① 交替処遇デザイン(Alternating Treatment Design)

複数の介入を“交互に”試して効果を比較する


例:

  • A:視覚支援

  • B:口頭指示

  • A・B を交互に実施し、どちらが効果的か比較する


■ 向いている場面

  • どの介入が一番効果的か知りたい

  • すぐに比較したい



② 基準変更デザイン(Changing Criterion Design)

少しずつ基準を上げながら行動の変化を見る


例:

  • 宿題の時間:5分 → 10分 → 15分

  • できたら次の基準へ進む


■ 向いている場面

  • 行動を段階的に伸ばしたい

  • いきなり高い目標は難しい子



③ 複数ベースラインデザイン(Multiple Baseline Design)

複数の行動・場面・人物で“ずらして”介入を入れる


例:

  • 行動A(授業中の着席)

  • 行動B(宿題の提出)

  • 行動C(片づけ)

それぞれベースライン期間をずらし、 介入を入れたタイミングで変化が起きるかを見る。


■ 向いている場面

  • 逆戻り(リバーサル)が難しい行動

  • 危険行動がある場合

  • 複数の行動を同時に見たい



④ リバーサルデザイン(Reversal Design / A-B-A-B)

介入を入れる → 外す → 再び入れる で効果を確認


例:

  • A:ベースライン

  • B:介入

  • A:介入を外す

  • B:再び介入

介入の有無で行動が変わるかを確認する。


■ 向いている場面

  • 行動が安全で、戻しても問題ない場合

  • 介入の効果を強く証明したい場合



単一事例デザインが現場で役立つ理由


● 一人ひとりの変化を丁寧に追える

集団平均では見えない“その子の成長”が見える。


● 介入の効果を科学的に判断できる

「なんとなく良くなった」ではなく、 データで明確に示せる。


● チームで共有しやすい

グラフがあると、保護者・教師・支援者が同じ理解を持てる。


● 個別支援計画(BIP)の改善に役立つ

効果が弱ければすぐに調整できる。



まとめ:単一事例デザインは“その子の変化を見逃さない”研究方法


単一事例デザインは、 ABA の実践や研究で非常に重要な方法です。


  • ベースライン

  • 介入

  • 視覚的分析

  • 反復測定

  • 交絡変数の排除


これらを丁寧に行うことで、 「この介入は本当に効果がある」   と自信を持って言えるようになります。


■問1

単一事例デザインの最大の特徴として最も適切なのはどれですか?


A:集団平均を使って効果を判断する

B:一人の行動の変化を詳細に追い、介入効果を検証できる

C:統計分析が必須である

D:介入前のデータは必要ない


正解:B  

解説:単一事例デザインは「その子自身の変化」を丁寧に追う方法です。



■問2

視覚的分析(Visual Analysis)で確認する項目として適切でないものはどれですか?


A:傾向(Trend)

B:水準(Level)

C:変動(Variability)

D:IQ の高さ


正解:D  

解説:視覚的分析はデータのパターンを見るためのもので、IQ など個人特性は含みません。



■問3

交替処遇デザイン(Alternating Treatment Design)の特徴として最も適切なのはどれですか?


A:介入を段階的に強めていく

B:複数の介入を交互に提示して効果を比較する

C:ベースラインを長期間取り続ける

D:介入を一度だけ実施する


正解:B  

解説:交替処遇デザインは「どの介入が最も効果的か」を比較するために使われます。



■問4

複数ベースラインデザイン(Multiple Baseline Design)が向いている場面として最も適切なのはどれですか?


A:行動を元に戻すことが危険な場合

B:介入を短期間で終わらせたい場合

C:複数の介入を比較したい場合

D:基準を少しずつ上げたい場合


正解:A  

解説:複数ベースラインは「リバーサルが難しい行動」や「危険行動」に適しています。



■問5

リバーサルデザイン(A-B-A-B)の目的として最も適切なのはどれですか?


A:介入を一度だけ行い、結果を確認する

B:介入を入れたり外したりして、行動が変化するかを確認する

C:複数の行動を同時に測定する

D:基準を段階的に上げる


正解:B  

解説:A-B-A-B は「介入の有無で行動が変わるか」を強く証明できるデザインです。

✨ABAスクールTogetherでは、初学者から経験者まで、体系的にABAを学べます✨


▶︎ABA初学者で支援員・教師・保護者など児童に直接接する方


▶︎ABA初学者で行政や事業所で保護者面談・保護者支援を担当される方


▶︎ABA経験者でスーパーバイザー国際資格を目指したい方


皆様のご受講お待ちしております。

コメント


​特定商取引法に基づく表示

販売業者の正式名称  Together合同会社
代表責任者 高原聡子
所在地  〒939-8207 富山県富山市布瀬本町7-3
電話番号 050 5534 6347
公開メールアドレス support@togetheraba.jp
ホームページURL https://www.togetheraba.jp/
商品代金以外の必要料金 消費税
販売価格 商品紹介ページをご参照ください。
引渡し時期 録画商品に関しては支払い当日に引き渡し。開催日程が決まった商品に関しては開催当日に引き渡し。
支払い方法 銀行振込、クレジットカード等
支払い時期 申し込み時

返品・交換・キャンセル等
サービス提供8日前までは手数料5,000円を除き全額返金
サービス提供予定7日以内のキャンセルチャージは50%もしくは5,000円の高い方
サービス提供開始当日後のキャンセルは不可

​オンラインコンテンツとその組み合わせ商品に関してはその特性上返品不可

​​延期は無料、自己都合での延期の場合は以降キャンセルは不可

ZOOMでの面談(スーパービジョン等)の変更は前日まで1度まで。それ以降は100%チャージ

銀行振込先

北陸銀行 越前町支店

普通 6046756

トゥギャザー合同会社

お問い合わせ・ご購入いただいた際にご入力頂いたメールアドレス宛に、広告を含むご案内のメールをお送りする場合があります。

お問い合わせ

名前 *

Email: *

お問い合わせ内容

メッセージを送信しました

スクリーンショット 2019-08-09 10.51.57.png
bottom of page