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行動主義の歴史
― 行動の科学はどのように生まれ、発展してきたのか 行動主義(Behaviorism)は、 「人の行動は環境との相互作用によって学習される」 という考え方を中心に発展してきた心理学の潮流です。 ここでは、行動主義がどのように生まれ、どのように現代のABA(応用行動分析)につながっていったのかを、シンプルに整理して紹介します。 1. パブロフ(1890〜1900年代) ― 古典的条件づけの発見 行動主義の源流は、ロシアの生理学者 イワン・パブロフ にさかのぼります。 犬の唾液分泌の研究から刺激(ベル)と反応(唾液)の結びつき を発見 行動が「学習される」ことを科学的に示した最初の研究 この発見が、後の行動主義の基礎となりました。 2. ワトソン(1913年) ― 行動主義の宣言 アメリカの心理学者 ジョン・B・ワトソン は、「心理学は観察可能な行動だけを扱うべきだ」と主張し、行動主義を正式にスタートさせた人物です。 内面(心・意識)を排除 行動を科学的に研究する立場を確立 有名な「リトル・アルバート実験」で恐怖の学習を示す ワトソンは、心理学を“

ABAスクールTogether
5 時間前読了時間: 3分


カリキュラムベースドアセスメントcurriculum based assessment(CBA)
― 生活や学習スキルを“そのまま”評価する方法 カリキュラムベースドアセスメント Curriculum Based Assessment(CBA)とは、子どもが実際に生活や学習で使う具体的なスキルを、カリキュラム(生活スキル・学習スキルの一覧)に基づいて直接評価する方法です。 標準化検査のように「同年齢の子と比べる」のではなく、 “この子が今どのスキルをできていて、次に何を教えるべきか”を明確にするための評価です。 ■ カリキュラムベースドアセスメント Curriculum Based Assessment(CBA) 実際の生活や学習に必要なスキルを、1つずつ直接観察して評価する方法 偏差値やIQではなく、具体的なスキルの到達度がわかる そのまま個別支援計画(IEP)や指導計画に直結する 発達支援で特に使いやすい ■ CBAの代表的な例 ① VB-MAPP(言語・社会性の発達評価) マンド(要求) タクト(ラベリング) インターバーバル(会話) 遊び・社会性 聴覚弁別 などを細かく評価する。 → 言語行動の発達段階がわかり、次に教えるべきスキルが

ABAスクールTogether
10 時間前読了時間: 3分


B.F. スキナー 言語行動
ABA(応用行動分析)を学んでいると必ず出てくる名前、B.F.スキナー(Skinner)。 そして、ABAの言語支援の基礎となる理論が、彼の著書 Verbal Behavior(言語行動) です。 でも、 「スキナーってどんな人?」 「言語行動って何がすごいの?」 「普通の言語学と何が違うの?」 と感じる方も多いはず。 この記事では、スキナーの人物像 → 言語行動の考え方 → 6つの言語行動 → 支援での活かし方まで、流れで理解できるように解説します。 1. スキナーって誰? B.F.スキナー(1904–1990)は、アメリカの心理学者で、行動分析学(Behavior Analysis)を確立した中心人物です。 ✔ スキナーの代表的な貢献 行動は「環境との相互作用」で説明できると示した 強化・弱化・シェイピング・チェイニングなどの概念を体系化 Verbal Behavior(言語行動) を発表し、言語を“行動”として分析した スキナーの特徴は、 「心の中の見えないもの」ではなく、「観察できる行動と環境」に注目したこと。 この視点が、ABAの基礎に

ABAスクールTogether
12 時間前読了時間: 3分


チェイニング(連鎖化)順向連鎖化・逆向的連鎖化・総課題提示法の使い分け
生活スキルを教えるとき、 「どこから教え始めればいいのか」 「全部通して練習した方がいいのか」 迷うことはありませんか。 ABA(応用行動分析)では、複数のステップで構成されるスキルを教えるときにチェイニング(連鎖化)という方法を使います。 その中でも代表的なのが次の3つ。 順向連鎖化(Forward Chaining) 逆向的連鎖化(Backward Chaining) 総課題提示法(Total Task) どれも「手順を分けて教える」という点は同じですが、どのステップから自立させるかが違います。 この記事では、それぞれの特徴と使い分けを、実例を交えてわかりやすく解説します。 1. チェイニングとは? チェイニングとは、複数のステップで構成された行動を、1つずつつなげて習得していく方法です。 例:歯磨き、着替え、料理、手洗い、片付けなど。 まずは行動を細かく分ける「タスクアナリシス」を行い、 その後、どのステップから教えるかを決めます。 2. 3つのチェイニングの違いと使い分け ■ 順向連鎖化(Forward Chaining) 最初のステップ

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12 時間前読了時間: 3分


エラーコレクション Model → Prompt → Re-do
ABA(応用行動分析)では、生徒がが学習中に誤反応したとき、どのように対応するかが学習の質を大きく左右します。 その対応方法のひとつが エラーコレクション(Error Correction) です。 この記事では、 ⚫︎エラーコレクションとは何か? ⚫︎代表的なエラーコレクションの手続き「モデル‐プロンプト‐リドゥ」 ⚫︎それでも正反応が出ないときの対処法 を現場で使える形でまとめて解説します。 1. エラーコレクションとは? エラーコレクションとは、 誤反応が起きたときに、正しい反応を確実に学べるようにするための体系的な手続き です。 目的は「間違いを指摘すること」ではありません。 正しい反応を学習しやすいように環境を整えることが目的です。 エラーコレクションの基本原則 ⚫︎誤反応には強化を与えない ⚫︎叱責や注意はしない ⚫︎正しい反応をすぐに練習し直す ⚫︎必ず「正しい反応で終わる」ようにする ⚫︎子どもの自信を損なわないように進める ABAでは、誤反応を放置すると誤った学習が固定されてしまうため、 誤反応の直後に正しい反応を練習することが

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1 日前読了時間: 4分


ABAセラピー 課題の優先付け
子どもの発達支援では、 「教えたいことが多すぎて、どれから始めればいいのか分からない」 という悩みをよく聞きます。 確かに、発達を細かく見ていくと、身につけてほしいスキルは無数にあります。 でも、時間は限られています。 だからこそ、優先順位をつけることがとても大切です。 この記事では、 「限られた時間で最大の効果を出すための、スキルの選び方」 をシンプルにまとめます。 1. 最優先は「問題行動の代替行動」を教えること 問題行動(叩く・叫ぶ・逃げるなど)が多いと、 どんな支援も成立しません。 そのため、まずは機能的行動アセスメントをして獲得・逃避・注目・自己刺激など行動の機能を推測し、同じ目的を“より適切な方法”で達成できる行動 を教えます。 例: 叫ぶ(注目) → 「先生見て」と伝える 叩く(獲得) → 「かして」と言う 逃げる (逃避)→ 「やめて/先生助けて」と言う これができるようになると、 問題行動が落ち着き、学習に使える時間が増えるため、 次のステップに進みやすくなります。 2. 「機能的コミュニケーション」 そして生活に必要なコミ

ABAスクールTogether
2 日前読了時間: 2分


外的動機付け 内的動機付け
子どもの学習支援や行動支援の現場では、「ご褒美でやらせるのは良くないのでは」「内的動機付けを育てたい」という声をよく聞きます。 しかし ABA(応用行動分析)の視点では、外的・内的という区分は“やる気の種類”ではなく、行動を維持している強化子の種類の違いとして理解します。 そして ABA の実践で最も重要なのは、 外的動機付け(人工的な強化子)から始め、内的動機付け(自然な強化子)へ移行することです。 外的動機付け:人工的な強化子で行動を始める段階 外的動機付けとは、行動の結果として得られる外部の刺激が行動を維持している状態です。 ここで言う刺激とは、シール、ゲーム、スイーツ、ほめ言葉、注目、叱責の回避など、行動の“外側”にあるものです。 ABA では、こうした人工的な強化子は「行動を始めるためのスターター」として非常に有効だと考えます。 興味が薄い行動や、まだ習慣化していない行動は、自然な強化だけではなかなか始まりません。 そのため、まずは人工的な強化子を使って行動を引き出し、成功体験を積ませることが重要になります。 内的動機付け:自然な強化子

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2 日前読了時間: 3分


プラチェック Planned Activity Check(PLACHECK) 瞬間タイムサンプリング
― “瞬間タイムサンプリング”でクラス全体の集中度を測る方法 ― 授業中の子どもたちの様子を見ていて、「今日は集中している子が多い気がする」「この指導はクラス全体に効果があるのだろうか」と感じることがあります。 こうした“感覚”を、客観的なデータとして見える化できる方法が、Planned Activity Check(PLACHECK/プラチェック)です。 PLACHECKは、ABAで使われる「瞬間タイムサンプリング(Momentary Time Sampling:MTS)」を集団向けに応用した方法です。 一定のタイミングでクラス全体を一瞬だけ観察し、その瞬間に「適切な行動をしている人数」を数えます。 【1. PLACHECKとは何か】 PLACHECKは、決められたタイミングでクラス全体を一瞬だけ観察し、その瞬間に何人が「適切な行動(オンタスク)」をしているかを記録する方法です。個々の子どもを追いかけ続ける必要はなく、観察はその瞬間だけで済みます。 これは、瞬間タイムサンプリングを個人ではなく「集団」に適用したものです。 ・瞬間タイムサンプリン

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4月19日読了時間: 3分


競合行動バイパスモデルcompeting behavior analysis
問題行動を“自然に選ばれなくする”ための実践モデル 行動支援の現場では、「問題行動をやめさせたい」という相談がよくあります。 しかし実際には、 問題行動を「やめさせる」よりも、 「より良い行動を選びたくなる環境を作る」 ほうがずっと効果的です。 この考え方を整理したのが、 Competing Behavior Analysis(競合行動バイパスモデル) です。 この記事では、家庭・学校・療育のどこでも使えるように、 3つの行動の関係と実践ステップをわかりやすく解説します。 ■ 競合行動バイバスモデル Competing Behavior Analysis とは? 競合行動バイバスモデルは、 「問題行動・代替行動・最終行動が“どれを選ぶか”という競争をしている」 と考えるモデルです。 そして支援者の役割は、 「より良い行動が“勝つ”ように環境をデザインすること」 です。 ■ 3つの行動カテゴリー 競合行動バイバスモデルでは、行動を次の3つに分けて考えます。 (1)Problem Behavior(問題行動) ・今起きている困った行動...

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4月19日読了時間: 4分


Redirection(リダイレクション)
― 困った行動を「よりよい行動」にそっと方向づけるシンプルな技術 ― 子どもが困った行動をしたとき、 「ダメ!」と止めてもなかなか変わらない… そんな経験は、家庭でも学校でもよくあります。 ABAでよく使われる Redirection(リダイレクション) は、 困った行動を叱るのではなく、 より適切な行動へと“そっと方向づける” 方法です。 この記事では、 Redirectionの意味 なぜ効果的なのか 4つの行動機能ごとの実例 家庭・学校での具体的な使い方 を、やさしい言葉でまとめます。 Redirectionとは? 一言で言えば、 困った行動が起きた瞬間に、本人が本当に求めていることを“よりよい方法”でできるように導くこと。 ポイントは2つ。 困った行動には反応しない(=強化しない) 代わりに、 機能に合った適切な行動 を提示する たとえば、 「大声で叫ぶ → “先生、見て”と言う」 「叩く → “休憩ください”と言う」 といった方向づけです。 なぜRedirectionが必要なのか? 「困った行動を無視する(消去)」だけだと、 行動が一時的

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4月18日読了時間: 4分


ABAのエビデンス
〜ロヴァス研究から最新メタ分析まで、40年の歩みをやさしく解説〜 ABA(応用行動分析学)は、自閉スペクトラム症(ASD)をはじめとする発達支援の分野で広く使われています。 その「エビデンス(科学的根拠)」として最も有名なのが、1987年のロヴァス研究です。 しかし、ABAの科学的根拠はロヴァス研究だけではありません。 その後の追試、地域での実践研究、そして近年の大規模メタ分析まで、 幅広い研究の積み重ね によって支えられています。 この記事では、ABAの主要なエビデンスを歴史の流れに沿ってわかりやすく紹介します。 1. ロヴァス研究(1987):ABAエビデンスの象徴的スタート 1987年、イヴァー・ロヴァスは、幼児への集中的なABA介入(週40時間前後、2〜3年)を行い、 約47%の子どもが通常学級で学べるレベルまで伸びた と報告しました。 この研究は世界に大きな衝撃を与え、 「早期・集中的なABA介入(EIBI)」という考え方が広く知られるきっかけになりました。 ただし、後年の研究では次のような課題も指摘されています。 サンプルサイズが

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3月13日読了時間: 5分


★テスト対策★ 行動の操作的定義・死人テスト
初級 【問題1】 次のうち、死人テストをクリアする行動はどれか? A:黙っている B:笑わない C:机に向かって鉛筆で字を書く D:落ち着いている 正解:C 解説:死人には「字を書く」ことはできないため、行動として扱える。 【問題2】 次のうち、死人テストに不合格となる「状態」の例はどれか? A:黒板に向かって手を挙げる B:静かにしている C:プリントを机に置く D:「はい」と返事する 正解:B 解説:「静かにしている」は状態であり、死人でも可能。 【問題3】 次のうち、否定形であり行動として扱えないものはどれか? A:立ち歩かない B:手を挙げる C:ノートに書く D:返事をする 正解:A 解説:「〜しない」は行動の不在であり、死人でもできてしまう。 【問題4】 次のうち、受け身の表現であり行動として扱えないものはどれか? A:抱っこされる B:「抱っこして」と言う C:近づいてハグする D:手を振る 正解:A 解説:受け身は本人の能動的行動ではない。 【問題5】 次のうち、操作的定義として最も適切なのはどれか? A:ちゃんと聞く B:落ち着

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3月13日読了時間: 4分


行動の操作的定義
操作的定義とは、行動を 観察可能・測定可能・明確 な言葉で記述する方法です。 操作的定義を設定する目的は、行動を客観的に扱い、支援者間で共通理解をつくること。 行動分析では、次の3つを満たすことが重要とされいます。 観察可能 :目で見て確認できる 測定可能 :回数・時間・頻度などで記録できる 明確 :誰が見ても同じ判断ができる この3つを満たすことで、行動は“科学的に扱えるデータ”となります。 なぜ操作的定義が必要なのか 操作的定義がないと、支援は主観的になり、再現性が失われてしまいます。 操作的定義がないと起きる問題 支援者ごとに「できた/できない」の判断がバラバラ 本人に求める行動が曖昧で、指導が伝わりにくい データが取れず、介入の効果が評価できない チームでの共有が困難になる 操作的定義があると 行動が“見える化”され、誰でも同じ基準で判断できる 本人にとっても「何をすればいいか」が明確 データが取れるため、支援の改善がしやすい チーム全体で一貫した支援ができる 操作的定義の3つの要素 行動を操作的に定義するときは、次の3点を含めると精度が

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3月13日読了時間: 5分


死人テスト Dead Man Test
死人テストは、行動分析学でよく使われる 行動の定義チェック です。 基準はとてもシンプルで、次の一文に集約されます。 「もし死人にもできるなら、それは“行動”ではない。」 行動とは、 生きている個体が環境に働きかけること です。 つまり、死人にもできてしまうような「受け身」「状態」「何をしないか」は、行動として扱えません。 死人テストをクリアできない3つのパターン 1. 受け身の表現 受け身は、本人が“している”のではなく、“されている”状態。 抱っこされる 注意される 見られている これらは本人の行動ではなく、 他者の行動の結果 。 死人でも抱っこされるし、注意されるし、見られることはできる。 → 行動の定義として扱えない。 2. 状態の表現 状態は、本人が能動的に行っているわけではない。 黙っている 座っている 落ち着いている 緊張している これらは「行動」ではなく、 状態のラベル 。 死人でも黙っていられるし、座らされていれば座っていられる。 → 行動の定義として扱えない。 3. 否定形の表現 「〜しない」は、行動ではなく“行動の不在”。

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3月13日読了時間: 5分


ご褒美依存にならないの? ABAでご褒美を使用するコツ
質問) 「宿題が終わったらおやつを食べられる」「片付けをしたらシールを貰えて、それを集めたらご褒美と交換できる」 このように何かをやったらご褒美をあげるというような方法を学びました。 ご褒美が目的になってしまうことがあるため、ご褒美制度はあまり良くないと聞いたことがあるのですが、その点はどうなのでしょうか? 回答) ABAの基本的な立場 ABAでは、 強化は行動を増やすための科学的に最も確実な方法 です。 そして強化子(ご褒美)は、 行動を始めるきっかけ 行動を続ける理由 行動を安定させる仕組み として機能します。 つまり、 ご褒美制度そのものは「悪い」わけではなく、むしろ適切に使えば非常に効果的 です。 「ご褒美が目的になってしまう」問題はどう考える? ABAでは、この懸念は次のように整理できます。 1. 最初は“外的動機づけ”でOK 苦手な課題・新しい行動・習慣化していない行動は、 そもそも内的動機づけが弱い ため、外的強化が必要です。 例: 勉強が苦手 → 勉強そのものはまだ強化されていない 片付けが嫌い → 片付けの行動に強化の歴史がな

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3月5日読了時間: 3分


無条件弱化子・条件性弱化子・般性弱化子
ABA(応用行動分析)では、 行動を減らす働きを持つ刺激を 弱化子(Punisher) と呼びます。 弱化子にも種類があり、 生まれつき弱化として働くもの もあれば、 経験によって弱化になるもの もあります。 ここでは、ABA の基礎である3つの弱化子をわかりやすく整理します。 無条件弱化子(Unconditioned Punisher) 条件性弱化子(Conditioned Punisher) 般性弱化子(Generalized Punisher) ① 無条件弱化子(Unconditioned Punisher) 生まれつき“避けたい”と感じる刺激 無条件弱化子とは、 学習しなくても、生まれつき行動を減らす働きを持つ刺激 のこと。 ■ 例 強い痛み 極端な暑さ・寒さ 大きな音 空腹・脱水 不快な身体刺激 これらは、 生き残るために避けるべき刺激=本能的に弱化として働く刺激 です。 ■ 特徴 学習不要 ほぼすべての人にとって弱化として働く 強度が高いほど行動を急激に減らす可能性がある ② 条件性弱化子(Conditioned Pun

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3月4日読了時間: 5分


無条件強化子・条件性強化子・般性強化子
ABA(応用行動分析)では、 行動を増やす働きを持つもの を「強化子(Reinforcer)」と呼びます。 しかし、強化子にはいくつかの種類があり、 それぞれ“なぜ強化として働くのか”が異なります。 ここでは、ABA の基礎である3つの強化子をわかりやすく整理します。 無条件強化子(Unconditioned Reinforcer) 条件性強化子(Conditioned Reinforcer) 般性強化子(Generalized Reinforcer) ① 無条件強化子(Unconditioned Reinforcer) 生まれつき価値がある“本能的な強化子” 無条件強化子とは、 学習しなくても、生まれつき強化として働くもの のこと。 ■ 例 食べ物 水 睡眠 体温調整(暖かさ・涼しさ) 性的刺激 これらは、 生きるために必要なもの=本能的に価値があるもの なので、学習なしで行動を強化します。 ② 条件性強化子(Conditioned Reinforcer) “経験によって価値を獲得した”強化子 条件性強化子とは、 もともとは価値がなか

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3月4日読了時間: 4分


正の弱化の種類 *使用注意
ABA(応用行動分析)では、行動が減るメカニズムを 弱化(Punishment) と呼びます。 その中でも 正の弱化(Positive Punishment) は、 行動のあとに“不快な刺激”が加わることで、その行動が減る という原理です。 ここでの「正(Positive)」は 良い・悪いの意味ではなく、“加える”という意味 。 そして「弱化(Punishment)」は 行動が減る という結果を指します。 正の弱化の例 ● ルールを破ったら追加課題が出た → ルール違反が減る ● 危険な行動をしたら厳しい注意を受けた → 危険行動が減る ● 叩いたら嫌な音が鳴るデバイスが作動した → 叩く行動が減る ポイントは、 「大人が意図したかどうか」ではなく、実際に行動が減ったかどうか で弱化かどうかが決まることです。 正の弱化の例 ① Verbal Reprimands(言語的注意) 行動のあとに 「やめなさい」 「それは危ないよ」 などの注意を加えることで行動が減る場合。 ただし、注意が“注目”として機能し、 逆に行動が増えるケースもあるた

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3月4日読了時間: 5分


刺激(Stimulus)と刺激クラス(Stimulus Class)とは
ABA(応用行動分析)では、 行動を理解するために 刺激(Stimulus) という概念がとても重要です。 刺激とは、 環境の中で起きる変化で、私たちの行動に影響を与えるもの 。 さらに、刺激を分類した 刺激クラス(Stimulus Class) を理解すると、 行動の予測や支援の設計がぐっとしやすくなります。 ① Environment(環境)とは? 行動が起きる“すべての状況” 環境とは、 生きている個体を取り囲むすべての物理的状況 のこと。 例: 家具 人 音 気温 光 公園や教室などの場所 行動は環境なしには起きません。 ABA では「行動は環境との相互作用」として扱います。 ② Stimulus(刺激)とは? “環境の変化”であり、行動に影響を与えるもの 刺激とは、 感覚で知覚できる環境の変化 のこと。 ポイントは「変化」です。 ■ 刺激の例 ドアベルが鳴る(音の変化) TV の音量が上がる(強度の変化) 鳥が突然飛び立つ(視覚的変化) コーチが急に部屋に入ってくる(状況の変化) 匂いがする、風が吹く、光が強くなる ③ 刺激が影

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3月4日読了時間: 5分


行動・反応・反応クラス・行動レパートリーとは
ABA(応用行動分析)では、 「行動」を扱うときにいくつかの重要な概念を区別して使います。 Behavior(行動) Response(反応) Response Class(反応クラス) Repertoire(レパートリー) これらは似ているようで、違う意味を持っています。 支援や記録の精度を上げるためにも、正しく理解しておくことが大切です。 ① Response(反応) “行動の1回分”を指す最小単位 反応(Response)とは、行動の1回の発生 のこと。 ■ 例 ジャンプを1回する 手を1回挙げる 「はい」と1回言う 行動の“1つひとつの出来事”を数えるときに使います。 ② Behavior(行動) “複数の反応のまとまり”であり、生き物の活動すべて 行動(Behavior)とは、複数の反応の集合体 のこと。 生きている個体が環境と関わるすべての活動を指します。 ABA では「行動かどうか」を判断するために Dead Man Test(死んだ人テスト) を使います。 死んだ人にできるなら、それは行動ではない。 ■ 行動の例 ベルを鳴ら

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3月4日読了時間: 5分
