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従属変数(Dependent Variable)と独立変数(Independent Variable)

  • 執筆者の写真: ABAスクールTogether
    ABAスクールTogether
  • 2月9日
  • 読了時間: 5分

更新日:7 日前

ABA(応用行動分析)では、行動の変化を科学的に理解するために「実験デザイン」を使います。


その中心となるのが Dependent Variable(従属変数) と Independent Variable(独立変数) という2つの変数です。


名前だけ聞くと難しそうですが、実は支援の現場でも日常的に使っている、とても身近な考え方です。 この記事では、この2つの違いをやさしく解説します。



■ Dependent Variable(従属変数)

変化させたいターゲット行動


Dependent Variable(以下、従属変数)とは、介入によって変化させたい行動そのもの のことです。 ABAでは、社会的に重要で、客観的に測定できる行動を従属変数として扱います。


● 従属変数のポイント

  • 介入(Independent Variable)の影響を受けるかどうかを調べる対象

  • 測定できる行動であること

  • グラフでは Y軸(縦軸) に表示される


● 具体例

  • 叩く行動の回数(Rate)

  • 癇癪の持続時間(Duration)

  • 完了した課題の枚数(Count)


支援の現場で「減らしたい行動」「増やしたい行動」として扱うものは、すべて従属変数にあたります。



■ Independent Variable(独立変数)

行動に影響を与えるために操作する条件


Independent Variable(以下、独立変数)とは、研究者や支援者が意図的に変える環境の条件のことです。 独立変数を変えることで、従属変数にどんな変化が起きるかを確認します。


● 独立変数のポイント

  • 支援者がコントロールできる環境の出来事

  • 行動とは独立して操作できる

  • グラフでは X軸(横軸) に表示される


● 具体例

  • 消去(Extinction)

  • 強化スケジュールの変更

  • プロンプトの種類

  • タイムアウト手続き

  • トークンの提供


支援の「やり方」や「条件」を変える部分が、すべて独立変数にあたります。



■ 従属変数 と 独立変数の関係は?


実験デザインの目的は、 Independent Variable(介入)を変えると、Dependent Variable(行動)が変わるのか?   という「機能的関係」を明らかにすることです。


もし独立変数を変えたときに、従属変数が予測可能で秩序ある変化を見せるなら、 それは 実験的統制(Experimental Control)が取れている 状態といえます。



従属変数 と 独立変数

用語

英語

意味

グラフ上の位置

従属変数

Dependent Variable

変化させたい行動

Y軸

叩く回数、癇癪の時間、課題の枚数

独立変数

Independent Variable

行動に影響を与えるために操作する条件

X軸

消去、強化、プロンプト、トークン



従属変数 と 独立変数をしっかり区別できるようになると、 「何を変えたいのか」「そのために何を操作するのか」が明確になり、 介入と行動の関係を理解することにつながります。

【問題1】

授業中の「勝手に発言する行動」を減らすため、教師がトークンシステムを導入した。導入後、勝手な発言が減少した。このとき 従属変数 として最も適切なのはどれか。


A. トークンの種類

B. 勝手に発言した回数

C. トークンを渡すタイミング

D. 教室の座席配置


答え:B  

解説: 変化させたい行動そのものが従属変数。



【問題2】

ある支援者が「課題に取り組む時間」を増やすため、強化スケジュールを FR1 から VR3 に変更した。このとき 独立変数 として最も適切なのはどれか。


A. 課題に取り組んだ合計時間

B. 強化スケジュールの種類

C. 子どものモチベーション

D. 課題の難易度


答え:B  

解説: 支援者が意図的に操作した条件=独立変数。



【問題3】

「叩く行動の回数」を減らすために消去手続きを導入した。導入後、叩く行動が減少したが、同時期に家庭環境の大きな変化もあった。この場合、従属変数として最も適切なのはどれか。


A. 家庭環境の変化

B. 消去手続きの内容

C. 叩く行動の回数

D. 支援者の介入時間


答え:C  

解説: 測定される行動そのものが従属変数。



【問題4】

「手を挙げて発言する行動」を増やすため、教師がプロンプトを「言語プロンプト」から「ジェスチャープロンプト」に変更した。このとき、独立変数として最も適切なのはどれか。


A. 手を挙げた回数

B. プロンプトの種類

C. 子どもの理解度

D. 授業の内容


答え:B  

解説: 支援者が操作した条件=独立変数。



【問題5】

ある子どもの「課題を完了した枚数」を増やすため、支援者がトークンの交換レートを変更した(5枚→3枚で交換可能に)。このとき、従属変数として最も適切なのはどれか。


A. トークンの交換レート

B. 課題を完了した枚数

C. トークンのデザイン

D. 子どもの好子の種類


答え:B  

解説: 行動の量(課題の枚数)が従属変数。



【問題6】

実験デザインにおいて、独立変数を変更したときに従属変数が予測可能で秩序ある変化を示した。この状況を最も正しく表す概念はどれか。


A. 行動の般化

B. 実験的統制(Experimental Control)

C. 社会的妥当性

D. 外的妥当性


答え:B  

解説: 介入と行動変化の関係が明確 → 実験的統制。



【問題7】

「癇癪の持続時間」を減らすため、支援者がタイムアウト手続きを導入した。このとき、独立変数として最も適切なのはどれか。


A. 癇癪の持続時間

B. タイムアウトの導入

C. 子どもの気分

D. 観察者の人数


答え:B  

解説: 支援者が操作した介入そのものが独立変数。


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