標的行動の優先順位
- ABAスクールTogether

- 2月11日
- 読了時間: 3分
更新日:2月13日
支援を始めるとき、多くの保護者や先生が感じる疑問があります。
「たくさん課題があるけれど、どれから取り組めばいいの?」 「本当にその目標は子どもにとって大事なの?」
ABAでは、行動目標を選ぶときに“社会的に重要であること”をとても大切にします。 この記事ではABAでどのように優先順位を考えているのかを、説明します。
社会的に重要な行動とは?
ABAの「Applied(応用)」の考え方では、 “その行動が、本人の生活に本当に役立つかどうか” が最も大切な基準になります。
✔ 社会的に重要な行動のポイント
自然な生活場面で強化される行動か?
例:挨拶ができる → 周囲から好意的に返してもらえる
より大きなスキルの土台になるか?
例:音の弁別 → 読みの習得につながる
新しい環境への参加を広げるか?
例:順番を待てる → 友達と遊びやすくなる
年齢相応の行動か?
周囲の人がよりポジティブに関わりやすくなるか?
安全に関わる行動か?
使用頻度が高い行動か?
ピボタル行動(Pivotal Behavior)
ピボタル行動とは、 その行動を1つ習得することで、教えていない他の行動にも良い変化が広がる行動 のことを指します(=一般化が起こりやすい行動)。
例
自己管理スキルを身につけると、 → 地域での移動、家庭での家事など、さまざまな場面で自立度が高まる
選択する力
自己管理
FCT(機能的コミュニケーション訓練)
アイコンタクト など
行動カスプ(Behavioral Cusp)
行動カスプとは、 その行動が身につくことで、本人がこれまで触れてこなかった新しい環境・強化子・学習機会にアクセスできるようになる、影響範囲の大きい行動 を指します。 ABAでは、優先度の高いターゲットとして扱われます。
例
読み(リーディング)
歩行
運転
トイレトレーニング
一般化された模倣 など
標的行動を選ぶ際に注意したいポイント
「先生が助かるから」「大人が静かにしてほしいから」という理由だけで 本人にとっての利益がない行動を目標にしないこと。
例: 「椅子にじっと座る」は先生には便利でも、本人にとってのメリットが薄い場合があります。
行動の“価値”を見極める質問リスト
この行動は自然な場面で維持される?
重要なスキルの前提になる?
新しい環境への参加を広げる?
年齢相応?
周囲の反応が良くなる?
危険性はある?
使用頻度は高い?
変化の見込みはある?
支援のリソースは足りる?
行動そのものを目標にしている?(結果ではなく)
まとめ:標的行動「本人の未来」を中心に考える
行動目標の優先順位づけは、 「何ができたら大人が助かるか」ではなく、 「何ができたら本人の人生がより豊かになるか」 を軸に考えます。
自然な場面で役立つ
生活の幅が広がる
周囲との関係が良くなる
安全が守られる
本人の価値観・文化に合っている
ピボタル行動
行動カスプ
こうした視点をもとに、支援者・家族・本人が一緒に考えていくことが、 より良い支援につながります。
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皆様のご受講お待ちしております。







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