測定 連続測定(Continuous Measurement)
- ABAスクールTogether

- 2月8日
- 読了時間: 5分
更新日:2月13日
ABA では、行動を理解し、支援の効果を確かめるために データの測定 が欠かせません。
しかし、行動にはいろいろな側面があり、目的に応じて測定方法を使い分ける必要があります。
この記事では、行動の生起を測るための主要な指標を、日常例とともにわかりやすく紹介します。
1. Count(カウント/頻度)
行動が何回起きたかを数える方法。
もっともシンプルで、ABA でよく使われる測定です。
● 例
授業中に手を挙げた回数
友だちに話しかけた回数
立ち歩きの回数
● こんなときに使う
行動に明確な開始と終了がある
回数を知りたいとき
2. Rate(レート/単位時間あたりの頻度)
一定時間あたりの行動回数(Count ÷ 時間)。
行動の多さを公平に比較したいときに便利です。
● 例
5分間に10回手を挙げた → 2回/分
1時間に3回叩いた → 3回/時
● こんなときに使う
観察時間が毎回違う
行動の“密度”を知りたい
自由反応(Free Operant)の行動
3. Celeration(加速度)
レートが時間とともにどう変化しているか(Rate ÷ 時間)。
行動が増えているのか、減っているのかを追うときに使います。
● 例
1日目:1時間に5回
2日目:1時間に10回 → 行動が“加速”している
● こんなときに使う
行動の変化スピードを知りたい
フルエンシー(流暢性)を育てるとき
4. IRT(Inter-Response Time/反応間隔)
行動と行動の間の時間。
行動の“間隔”が重要なときに使います。
● 例
叩く行動の間隔が 2分 → 5分 → 10分 と伸びている → 行動が減少傾向にある
● こんなときに使う
行動の頻度を下げたい
行動の間隔を伸ばしたい(例:トイレの間隔)
5. Latency(潜時)
指示が出てから行動が始まるまでの時間。
“取りかかりの早さ”を測るときに使います。
● 例
「宿題始めてね」→ 実際に始めるまで 3分
「片付けてね」→ 動き出すまで 10秒
● こんなときに使う
指示への反応速度を知りたい
取りかかり行動を改善したい
6. Duration(持続時間)
行動が続いた時間。
行動の“長さ”が重要なときに使います。
● 例
課題に取り組んだ時間:15分
かんしゃくの持続時間:8分
着席していた時間:20分
● こんなときに使う
行動が長く続くかどうかを知りたい
集中時間やかんしゃくの長さを測りたい
7. Percentage(パーセンテージ)
機会数に対して、行動が起きた割合。
直接測定から計算される“派生指標”です。
● 例
10回名前を呼ばれて、4回反応した → 40%
20問中18問正解 → 90%
● 注意点
機会数が少ないと正確性が下がる (例:1回中1回成功 → 100%だが、実力はわからない)
8. Trials to Criterion(基準達成までの試行数)
目標を達成するまでに何回の試行が必要だったか。
スキル習得のスピードを測るときに使います。
● 例
靴ひも結びを習得するまでに 12回の練習が必要だった
名前書きを習得するまでに 5回のセッションが必要だった
まとめ
行動の測定には、目的に応じてさまざまな指標があります。
Count:回数
Rate:単位時間あたりの回数
Celeration:レートの変化
IRT:行動と行動の間隔
Latency:指示から行動開始までの時間
Duration:行動の長さ
Percentage:機会に対する割合
Trials to Criterion:習得までの試行数
これらを使い分けることで、 行動の変化がより正確に見え、支援の効果も明確になります。
【問題1】
Aさんは授業中に「手を挙げた回数」を記録したい。観察時間は毎回バラバラで、今日は5分、明日は10分になる予定。 このとき最も適切な測定指標はどれか。
A. Count(頻度)
B. Rate(レート)
C. Duration(持続時間)
D. Percentage(割合)
答え:B
解説: 観察時間が異なる場合は「単位時間あたり」で比較できる Rate が最適。
【問題2】
Bさんの「叩く行動」が、1回目の観察では 2分間隔、次は 5分間隔、さらに 10分間隔と伸びていた。 この変化を最も適切に示す指標はどれか。
A. Latency(潜時)
B. IRT(反応間隔)
C. Duration(持続時間)
D. Celeration(加速度)
答え:B
解説: 行動と行動の“間隔”を見る → IRT。
【問題3】
「宿題を始めてね」と言われてから、実際に取りかかるまでに 3分かかった。 この行動を測定する最も適切な指標はどれか。
A. Latency(潜時)
B. Duration(持続時間)
C. Count(頻度)
D. Trials to Criterion
答え:A
解説: 指示から行動開始までの時間 → Latency。
【問題4】
Cさんの読みの流暢性が、1日目は 1分間に10語、2日目は20語、3日目は40語と倍々で増えていた。 この“増加スピード”を最も適切に示す指標はどれか。
A. Rate(レート)
B. Duration(持続時間)
C. Celeration(加速度)
D. Percentage(割合)
答え:C
解説: レートの変化を追う → Celeration。
【問題5】
10回名前を呼ばれて、4回反応した。 このデータを最も適切に表す指標はどれか。
A. Count(頻度)
B. Rate(レート)
C. Percentage(割合)
D. Latency(潜時)
答え:C
解説: 機会数に対する割合 → Percentage。
【問題6】
Dさんの「課題に取り組んだ時間」を測定したところ、今日は15分、昨日は20分だった。 この行動を最も適切に測定している指標はどれか。
A. Duration(持続時間)
B. Rate(レート)
C. IRT(反応間隔)
D. Trials to Criterion
答え:A
解説: 行動が続いた時間 → Duration。
【問題7】
靴ひも結びを習得するまでに、12回の練習が必要だった。 このスキル習得のスピードを最も適切に示す指標はどれか。
A. Count(頻度)
B. Trials to Criterion(基準達成までの試行数)
C. Percentage(割合)
D. Latency(潜時)
答え:B
解説: 目標達成までに必要な試行数 → Trials to Criterion。
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