PBIS ポジティブ行動支援(学校)
- ABAスクールTogether

- 17 時間前
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学校での行動支援というと、 「問題行動が起きたら注意する」「ルールを破ったらペナルティを与える」 といった対応を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし PBIS(Positive Behavioral Interventions and Supports)は、 弱化ではなく、望ましい行動を増やすことに焦点を当てた学校全体の支援システム です。
PBIS の考え方はとてもシンプル。
良い行動を強化すれば、良い行動が増える。 弱化を中心にすると、行動は改善しにくい。
ABA(応用行動分析)の原理をベースに、 学校全体で一貫した行動支援を行う仕組みです。
PBIS は3つの層(Tier)で構成されている
PBIS は、すべての児童生徒を同じ方法で支援するのではなく、 必要に応じて支援のレベルを変える「三層構造」 を採用しています。
Tier 1:一次予防(Primary Level)
学校全体を対象にした“全員向け”の支援
Tier 1 は、 学校全体で共通のルール・期待される行動・強化の仕組みを整える段階 です。
例:
「あいさつをする」「順番を守る」などの学校共通ルール
ポジティブな行動に対する称賛やポイント制度
教室・廊下・校庭など、すべての場面で一貫した対応
学校全体の約80%の児童生徒は、 この Tier 1 の支援だけで十分に安定した行動が育ちます。
Tier 2:二次予防(Secondary Level)
10〜20%の“リスクのある行動”を示す子への小集団支援
Tier 2 は、 少し追加のサポートが必要な子ども向けの支援 です。
例:
小集団でのソーシャルスキルトレーニング
チェックイン・チェックアウト(CICO)
行動契約
個別の強化プラン
Tier 1 だけでは難しい子に、 追加の支援を重ねて行動を安定させる ことが目的です。
Tier 3:三次予防(Tertiary Level)
3〜5%の“高リスク行動”のある子への個別・集中的支援
Tier 3 は、 高度に個別化された支援が必要な子ども向け の段階です。
例:
機能的行動アセスメント(FBA)に基づく個別行動支援計画(BIP)
1対1の支援
家庭・学校・専門機関との連携
医療・心理支援との併用
行動の背景を丁寧に分析し、 その子に合わせた集中的な支援 を行います。
PBIS が学校で選ばれる理由
① 弱化ではなく“強化”を中心にするから効果が高い
望ましい行動が増え、問題行動が自然と減る。
② 学校全体で一貫した対応ができる
先生によって対応が違う…という混乱がなくなる。
③ データに基づいて支援を調整できる
PBIS はエビデンスベースのシステム。 行動データをもとに支援の効果を判断する。
④ 子どもが安心して学べる環境が整う
ポジティブな関係性が増え、学習時間も増える。
PBIS は“学校全体で子どもを育てる”仕組み
PBIS は、 個別の先生の努力に頼るのではなく、学校全体で行動支援を行う仕組み です。
Tier 1:全員にポジティブな行動支援
Tier 2:追加のサポートが必要な子に小集団支援
Tier 3:高リスク行動のある子に個別支援
この三層構造によって、 すべての子どもが安心して学べる環境が整えていきます。
■問1
PBIS の中心となる考え方として最も適切なのはどれですか?
A:問題行動には罰を与えて減らす
B:望ましい行動を強化して増やす
C:行動は自然に改善するため介入は不要
D:教師ごとに自由な対応を行う
正解:B
解説:PBIS は「強化」を中心に望ましい行動を増やす学校全体の支援システムです。
■問2
Tier 1(一次予防)の対象として正しいものはどれですか?
A:高リスク行動のある 3〜5%の児童生徒
B:追加支援が必要な 10〜20%の児童生徒
C:学校全体のすべての児童生徒
D:特別支援学級の児童生徒のみ
正解:C
解説:Tier 1 は学校全体を対象とした“全員向け”の支援です。
■問3
Tier 2(ニ次予防)の支援として最も適切なのはどれですか?
A:機能的行動アセスメント(FBA)に基づく個別支援
B:小集団でのソーシャルスキルトレーニング
C:学校全体の共通ルールの設定
D:医療機関との連携
正解:B
解説:Tier 2 は“少し追加の支援が必要な子”への小集団支援が中心です。
■問4
Tier 3(三次予防)の特徴として最も適切なのはどれですか?
A:学校全体で共通のルールを教える
B:ポイント制度などの全体的強化を行う
C:高度に個別化された集中的支援を行う
D:小集団でのチェックイン・チェックアウトを行う
正解:C
解説:Tier 3 は高リスク行動のある児童生徒への個別・集中的支援です。
■問5
PBIS が学校で効果的とされる理由として最も適切なのはどれですか?
A:弱化を中心に行動を減らすため
B:教師ごとに異なる対応ができるため
C:データに基づいて支援を調整できるため
D:問題行動を自然に放置するため
正解:C
解説:PBIS は行動データをもとに支援を調整するエビデンスベースのシステムです。
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