ABAセラピストが守るべき「専門的境界 Professional Boundaries」
- ABAスクールTogether

- 5月11日
- 読了時間: 3分
ABA(応用行動分析)の現場では、 専門的境界 (Professional Boundaries)を守ることが、 クライアントの安全・家族との信頼・セラピスト自身の身を守るために欠かせません。
ABAセラピストは、 「優しいけれど、適切な距離を保つ専門家」である必要があります。
この記事では、
専門的境界 の意味
なぜ必要なのか
実際の現場での具体例
NG行動 をわかりやすくまとめます。
■ 専門的境界とは?
専門的境界とは、 セラピストとクライアントの関係が“適切な専門関係”の範囲に収まるようにすることです。
つまり、
友達になりすぎない
家族のように振る舞わない
私的な関係を持たない
仕事の範囲を超えた要求に応じない
個人的な利益を得ない
感情的に巻き込まれない
といった 境界線を守ることを指します。
■ なぜ 専門的境界 が必要なのか
1. クライアントの安全を守るため
境界が曖昧になると、 依存・誤解・不適切な関係が生まれやすくなります。
2. セラピスト自身を守るため
境界を越えると、 トラブル・誤解・法的問題につながる可能性があります。
3. ABAサービスの質を守るため
専門的な距離があるからこそ、 客観的で一貫した支援が可能になります。
■ 専門的境界を守る具体的行動
以下は、ABAセラピストが実際に行う 境界線を守るための行動例です。
● 1. 個人的な連絡先を交換しない
LINE、個人SNS、個人電話番号は交換しない
連絡は必ず事業所の公式チャネルを使う → 誤解や依存を防ぐための基本ルール。
● 2. 個人的な贈り物を受け取らない
高価なプレゼントは受け取らない
どうしても断れない場合は上司に報告 → 利益相反を避けるため。
● 3. 家族のように振る舞わない
抱きしめる、膝に乗せるなどの身体的接触は最小限
感情的に巻き込まれない → 適切な距離を保つ。
● 4. 家庭内の仕事を頼まれても断る
送迎
ベビーシッター
家事の手伝い → すべて境界線を越える行為。
● 5. 個人的な相談に乗りすぎない
恋愛相談、家族問題、金銭問題など → 専門外の相談は受けない → 必要なら適切な専門機関を案内する
● 6. セッション外で会わない
誕生日会に招かれる
家族旅行に誘われる → 丁寧に断るのが原則。
● 7. SNSでつながらない
フォローしない・されない
写真を投稿しない → プライバシー保護のため。
● 8. 金銭の貸し借りをしない
小額でも絶対にしない → トラブルの原因になる。
■ 専門的境界を破るとどうなる?
境界線を越えると、
クライアントの誤解
セラピストへの依存
家族とのトラブル
事業所の信用失墜
法的問題
倫理違反による資格停止
など、重大な問題につながります。
ABAセラピストは、 「優しいけれど、専門家としての距離を保つ」 というバランスが求められます。
■ まとめ
専門的境界とは、 ABAセラピストがクライアントと適切な距離を保ち、 安全で倫理的な支援を提供するためのルールです。
個人的な関係を持たない
連絡先を交換しない
SNSでつながらない
贈り物を受け取らない
家族のように振る舞わない
セッション外で会わない
金銭の貸し借りをしない
境界線を守ることは、 クライアントの尊厳を守り、 セラピスト自身を守り、 ABAサービスの質を守ることにつながります。


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