PBIS Tier 2 ポジティブ行動支援(学校)
- ABAスクールTogether

- 16 時間前
- 読了時間: 5分
Tier 2 は、 Tier 1 だけでは行動が安定しにくい子どもに、追加の支援を提供する段階 です。
対象となるのは、学校全体の 約10〜20%。
特徴は次の通りです。
個別ではなく 小集団(グループ) で行う
すべての子どもに必要なわけではない
Tier 1 のルール・強化をベースに“追加の支援”を重ねる
データに基づいて対象児を選ぶ
早期介入で Tier 3 への移行を防ぐ
Tier 2 は、 「困り始めた段階で早めに支える」 という、予防的で優しいアプローチです。
Tier 2 の中心となる支援の種類
Tier 2 には、学校でよく使われる代表的な支援があります。 ここでは、実践で最も効果が高いものを詳しく紹介します。
① チェックイン・チェックアウト(CICO)
CICO は、Tier 2 の中でも最も広く使われている方法です。
■ 仕組み
朝、担当の先生と「今日の目標」を確認(Check-in)
1日の中で教師が行動をチェック
帰りに担当の先生と振り返り(Check-out)
家庭にも共有して一貫した支援を行う
■ 目的
1日のスタートと終わりにポジティブな関わりをつくる
行動の見通しを持たせる
こまめなフィードバックで行動を安定させる
■ 向いている子
忘れ物が多い
授業中に集中が続かない
ルールを守るのが苦手
Tier 1 だけでは安定しない子
② 小集団でのソーシャルスキルトレーニング(SST)
Tier 2 では、 同じ課題を持つ子どもを小集団で支援 します。
例:
友だちとの関わりが苦手
順番を待てない
感情のコントロールが難しい
トラブルが多い
■ 内容
ロールプレイ
モデリング
ゲーム形式の練習
実際の場面でのフィードバック
■ メリット
仲間と一緒に学べる
実際の社会場面に近い
Tier 1 のルールをより深く理解できる
③ 行動契約(Behavior Contract)
子どもと教師が 「どんな行動を目指すか」「できたらどうなるか」 を合意して書面にする方法。
■ 例
「授業中に席に座っていられたら、休み時間に5分延長」
「宿題を3日連続で提出したら、PBIS チケットを2枚」
■ メリット
子どもが目標を理解しやすい
自己管理スキルが育つ
家庭と学校の連携が取りやすい
④ 追加の強化プラン(Targeted Reinforcement)
Tier 1 の強化だけでは足りない子に、 より頻度の高い強化や個別の強化子 を提供します。
例:
5分ごとにチェック
個別のポイントカード
子どもに合わせた強化子(休憩・活動・選択肢など)
⑤ 進捗モニタリング(Progress Monitoring)
Tier 2 の支援は、 データを使って効果を確認しながら進める のが特徴です。
行動の頻度
遅刻・欠席
宿題の提出
CICO のスコア
教師の観察記録
これらをもとに、 「Tier 2 を続けるか」「Tier 1 に戻すか」「Tier 3 に移行するか」 を判断します。
Tier 2 が必要な子どもの特徴
Tier 2 の対象は、次のような子どもです。
Tier 1 の支援だけでは行動が安定しない
問題行動が増え始めている
学習や友人関係に影響が出てきている
しかし Tier 3 のような個別支援ほど深刻ではない
つまり、 “困り始めた子を早めに支える” のが Tier 2 の役割です。
Tier 2 が機能するとどうなる?
問題行動が悪化する前に改善できる
Tier 3 に進む子が減る
子どもが安心して学校生活を送れる
教師の負担が減る
学級全体の雰囲気が良くなる
Tier 2 は、学校全体の安定に大きく貢献します。
まとめ:Tier 2 は“早期の追加支援”で子どもを守る仕組み
Tier 2 は、 Tier 1 だけでは難しい子に、追加のサポートを提供する中間レベルの支援 です。
CICO
小集団 SST
行動契約
個別強化
データに基づくモニタリング
これらを組み合わせることで、 子どもは安心して学校生活を送り、 問題行動が深刻化するのを防ぐことができます。
■問1
Tier 2 の対象として最も適切なのはどれですか?
A:学校全体のすべての児童生徒
B:3〜5%の高リスク行動のある児童
C:Tier 1 だけでは安定しにくい 10〜20%の児童
D:特別支援学級の児童のみ
正解:C
解説:Tier 2 は「少し困り始めた」10〜20%の児童に追加支援を行う段階です。
■問2
Tier 2 の特徴として正しいものはどれですか?
A:すべて個別支援で行う
B:小集団での支援が中心
C:Tier 1 のルールとは無関係に進める
D:罰を中心に行動を改善する
正解:B
解説:Tier 2 は個別ではなく“小集団”での支援が基本です。
■問3
チェックイン・チェックアウト(CICO)の目的として最も適切なのはどれですか?
A:問題行動が起きたときに罰を与える
B:1日の始まりと終わりにポジティブな関わりをつくり、行動の見通しを持たせる
C:家庭での宿題を管理する
D:学力テストの点数を上げる
正解:B
解説:CICO は「見通し」「こまめなフィードバック」「ポジティブな関係づくり」が目的です。
■問4
Tier 2 の支援として適切でないものはどれですか?
A:小集団でのソーシャルスキルトレーニング
B:行動契約
C:個別の強化プラン
D:学校全体の共通ルールの設定
正解:D
解説:学校全体のルール設定は Tier 1 の取り組みです。
■問5
Tier 2 が機能すると期待される効果として最も適切なのはどれですか?
A:Tier 3 に進む児童が減る
B:Tier 1 の必要性がなくなる
C:問題行動が自然に消える
D:教師の対応がバラバラになる
正解:A
解説:Tier 2 は“早期介入”により、問題行動の悪化や Tier 3 への移行を防ぎます。
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