刺激/反応・刺激クラス/反応クラス
- ABAスクールTogether

- 7 日前
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ABA(応用行動分析)では、行動を理解するために
刺激(Stimulus) と 反応(Response) の関係を整理することがとても重要です。
さらに、刺激や反応を「グループ」として捉える
刺激クラス(Stimulus Class) と 反応クラス(Response Class)
という考え方は、支援の質を大きく左右する基本概念です。
この記事では、この4つをやさしく解説します。
◆1. 刺激(Stimulus)とは?
環境の変化で、行動に影響を与えるもの。
ポイントは「変化」。
●刺激の例
ドアベルが鳴る(音の変化)
光がつく(視覚の変化)
匂いがする(嗅覚の変化)
先生が近づく(状況の変化)
気温が下がる(身体感覚の変化)
刺激は 五感で知覚できる環境の変化 と考えると理解しやすいです。
◆2. 反応(Response)とは?
刺激に対して生体が示す行動の1回分。
●反応の例
ドアベルが鳴る → 振り向く
光がつく → 目を細める
名前を呼ばれる → 手を挙げる
寒い → 上着を着る
反応は「行動の1つの単位」です。
◆3. 刺激クラス(Stimulus Class)とは?
共通の特徴を持ち、同じ行動を引き起こす刺激のグループ。
刺激クラスには、ABA でよく使う3つの分類があります。
●① 形式的刺激クラス(Formal Stimulus Class)
見た目・形・色など、物理的特徴が似ている刺激のグループ。
例:
赤いもの
四角いもの
同じ大きさのもの
同じ位置にあるもの
●② 時間的刺激クラス(Temporal Stimulus Class)
行動の 前後 という時間の位置で分類。
例:
行動の前に起きる → 先行刺激(Antecedent)
行動の後に起きる → 結果刺激(Consequence)
●③ 機能的刺激クラス(Functional Stimulus Class)
行動に与える影響(機能) で分類。
見た目が違っても、同じ行動を引き起こすなら同じクラス。
例:
強い日差し
夜中の電気
強風
→ どれも「目を細める」という行動を引き起こす
→ 同じ機能的刺激クラス
◆4. 反応クラス(Response Class)とは?
見た目が違っても、同じ機能を持つ行動のグループ。
行動の“形”ではなく、“目的(機能)”で分類します。
●例:同じ「要求」の反応クラス
以下はすべて「タブレットが欲しい」という同じ機能。
指差し
「タブレット」と言う
絵カードを渡す
ジェスチャーで示す
AAC でボタンを押す
見た目は違うけれど、機能が同じ=同じ反応クラス。
●例:同じ「逃避」の反応クラス
泣く
叫ぶ
机の下に隠れる
逃げる
「休憩ください」と言う
どれも「課題から逃れたい」という同じ機能。
◆6. 支援の現場でどう役立つ?
●① 刺激クラスを理解すると「どんな刺激が行動を引き起こすか」が分かる
→ 先行子操作(予防)がしやすくなる
●② 反応クラスを理解すると「代替行動」が教えやすくなる
→ FCT(機能的コミュニケーション訓練)に必須
●③ 行動の機能に基づいた支援ができる
→ 見た目ではなく“機能”で行動を理解する
◆7. まとめ
刺激:環境の変化
反応:刺激に対する行動
刺激クラス:共通の特徴や機能を持つ刺激のグループ
反応クラス:見た目が違っても同じ機能を持つ行動のグループ
ABA の基礎ですが、支援の質を大きく左右する重要な概念です。



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